moon

694 名前:1/2 投稿日:2006/02/13(月) 03:20:01
個人的に後味わるい。PSのゲーム「moon」。

ストーリーは主人公が夜中にゲーム「Fake Moon」をしているシーンからはじまる。
ゲームの舞台はドラゴンの呪いで月が輝きを失った世界。
しかしさすがに夜中ということもあって母親に怒られる主人公。
しぶしぶゲームをやめるとなにやらテレビの画面が光り、ゲームの中に吸い込まれてしまう。

わけのわからないままゲームの世界を歩き回ると、
さっきまでの自分が罪のないモンスターを殺しまわって旅をしているのを見つける。
ゲームの外側からと内側から見える勇者の違いに驚く。

疲れた主人公は眠りにつき、夢の中で月の女王に出会う。
月の女王から月の光を取り戻すために「ラブ」をあつめてほしいとたのまれる主人公。
いわれるとおりに様々な「ラブ」を探し、集めていく主人公。

ラブを集めて数日、今度は夢の中に「扉をあけて」と口々にいうゲームの人々が登場する。
わけもわからないまま、夢はゆがみ・・・主人公は何もわからないまま目がさめる。


695 名前:2/2 投稿日:2006/02/13(月) 03:21:07
そしてやがて主人公は研究者ヘイガーに協力し、ロケットをつくる。
つくったロケットで月の女王に会いに月へ。
しかしロケットには勇者も乗り込んでおり、月の女王、月にいた罪のないドラゴンもろともきりつけてしまう。
画面には
「GAME OVER
continue YESorNO」
の文字が。

ここからがこのゲームのかわったところで、
YESを選ぶとそのままゲームは終了。
NOを選び、部屋の扉をあけるとゲームのなかの住人たちが解放され、現実世界にときはなたれる。
「扉をあけて」の意味はゲームの世界からの開放を意味していたもの。
こうして、最後には町の中に開放されたキャラクターがうつされエンディング。
ラストのメッセージは「ゲームばっかりしてないで外にでなよ」みたいな意味に取れる。

何が後味わるいって、住人のなかに自分がゲームの中の人間だと気付いてる人間がいるっていうこと。
気付いているのに何もできない。
それを知ってからゲームをやると、ゲーム全体が哀しげな感じがした・・・
また、「ラブ」を集める過程も後味の悪い話が多いのが印象的だった。


702 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/13(月) 08:24:52
>>694
そのゲームおもしろかったよね。
よく「ドラクエの勇者って、いきなり他人の家に上がりこんでタンスあさって、
やくそうやお金やエッチな下着まで盗んでるけど、あれ泥棒じゃね?w」
みたいなのをそのままゲームにしてる。
ほとんど無言でいきなり他人の家に入ってきてタンスを漁る、
町の人との会話を物陰でこっそり立ち聞きしてる、
耳障りな鎧の音をガシャガシャ立て、
いきなり現れては無言で罪もない生き物を殺して去っていく、
言葉も通じなさそうな心のないそんな不気味な勇者様。
「あなたたちが喜んでやってるゲームってこういう物ですよ~」って感じでシュールだった。

 

MOON
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