ミノタウロスの皿 (藤子・F・不二雄)

41 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/04(土) 23:55:05
タイトルとか思い出せないんだけど、高校の図書館で読んだ話。

主人公の乗った宇宙船がとある惑星に不時着する。
その星は、牛や馬など地球で言うところの家畜が『人間』、
人間の姿をしているものが『家畜』として生きている星だった。
『家畜』は『人間』と言葉を交わすことが出来、奴隷のような役割も担っていたが
最終的な役目は 食料だった。

主人公は危うく家畜と間違えられそうになるも、宇宙船が直るまでの間滞在することに。
しかし、言葉も通じる『家畜』を食べるという文化になじめない主人公。
そんな中、美しい『家畜』の少女と知り合う。
一緒に過ごす間に主人公は少女に恋をするが、彼女がもうすぐ行われる祭りの供物として捧げられる運命だと知る。
その祭りには主人公も招待されていた。

宇宙船が直り、共に地球に逃げようと少女に言う主人公。だが彼女に拒まれる。
『家畜』にとって祭りのテーブルで食されることは最高の栄誉であり、歴史に残る大役なのだ。
彼は理解に窮し涙ながらに訴える。
しかしその願いは聞き入れられることはなかった。

祭りの当日、裸で豪華な輿に乗り少女は主人公に言う。
「一番美味しいところを食べてね!」
彼女は満面の笑みをたたえながら観衆の待つ会場へ運ばれていった。
主人公は祭りに参加せず、地球への帰路につく。大好物のステーキを、彼は泣きながら食べた。

多分ドラえもんの作者だと思うんだけど。
文化の違いとはいえ結局食われるのかよ!!と大分後味が悪かった。


43 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/05(日) 00:02:42
>>41

ミノタウルスの皿だっけ。
オチのステーキ喰ってるところが面白かった


48 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/05(日) 00:37:22
>>41
あー読んだ読んだ

最高の肉を持つ家畜として食われる事に一切の疑問を抱かず、誇りを持って食われるんだよね。
自分の肉への賛美を聞けるように延命装置まで用意してある。
確か首だけになっても生きれるとか。

 

ミノタウロスの皿 (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)
ミノタウロスの皿
(小学館文庫―藤子・F・不二雄
〈異色短編集〉)
藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 1 (藤子・F・不二雄大全集 第3期)
藤子・F・不二雄大全集
SF・異色短編 1