ホーム » 小説 » 小説/さ行 » 死ぬには惜しい日(ウィリアム・アイリッシュ)

102 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/05(日) 19:53:45
有名過ぎる程有名な後味の悪い『死ぬには惜しい日』。
30を過ぎた孤独な女は今日こそ自殺をしよう、と目覚める。
平凡過ぎる毎日。愛す人も愛される人もなく友達もいない。
生きているのが虚しくなっていたからだった。
だがせっかくの決意も偶然かかってきた間違い電話によりなんとなく気が抜けてしまった。
死ぬのはまた今度にしよう、女はこうやって今までも何度か自殺を思い止どまっていた。
いつもの様に公園に散歩に行く女。そこで一人の男と知り合う。
彼はなんと彼女と好みが合うらしく話も弾む。
もしかしたらこの人が長い間待ちわびてきた運命の人なのかもしれない…。

104 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/05(日) 20:02:04
すっかり意気投合した二人は、近くにある女のアパートに移り
食事でもしながら話の続きをしようということになる。
「じゃあ僕がその辺のデリカテッセンで食べ物を買ってくるよ」
「私は先に帰って部屋を片付けておくわ」
今日自殺を思い止どまって本当に良かった。女は幸せいっぱいでそう思う。
大通りを渡りかけていた女は、大事な事を伝え忘れたことに気付き振り返って
「そうそう。私のアパートの部屋番号は…」
次の瞬間、女は車に跳ね飛ばされ歩道のフチに頭をぶつけていた。
遠のく意識の中で最後に浮かんだのは
「本当に死ぬには惜しい日だった」。
救われない…。人生って皮肉だ。

106 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/05(日) 20:25:35
>>102>>104
王道のような後味の悪さだなぁ。
そこまでいくと清々しいくらいだw

人間、幸せな時に死ぬのと
不幸な時に死ぬのとはどっちがいいだろうなって
ちょっと考えてしまった。
不幸な時なら、これくらいなら死んだ方がマシだと思って
あんがい安らかに死ねるものなのか
それとも、こんな目に遭った上に死ぬなんてと思うのか。

 

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