ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その43 » リリース

213 名前:1/3 投稿日:2006/03/08(水) 12:30:43
昨日立ち読みした少女マンガの分厚い雑誌に載っていた話。

とある村に「リリース」と呼ばれる3人の聖少女が居るという噂を聞き、真偽を確かめる為にその村へ、
偶然知り合った同じ目的の神父と向かう主人公。
実際に目の当たりにした聖少女達は、本当に不思議な力を持つ主人公の目から見ても、本物のように見える。
だが、その行いに微かな違和感を感じる主人公。
(具合の悪い老人に「貴方はもう手遅れです」と平然と死の予告をする。
 主人公は医学の知識があり、実際に老人を診察すると、その通りだった。)

ちなみに、この聖少女達それぞれの母親は幼馴染同士ではあるが、
仲良しという訳ではなく、見栄を張りあうライバル同士のような関係。

ある日、村で盗みをした男が捕まり、村人に袋叩きにされそうになるのを
聖少女達が止め、男を逃がす。
夜になり、盗賊の一団が村を襲撃。実は聖少女達が赦し、逃がした男は盗賊の手先だったのだ。
村は酷い損害を受け、その怒りの矛先を村人達は聖少女達に向ける。
「聖少女達がこの事態を予見出来なかった訳はない。何が聖少女だ、この魔女め!」
それに対して、聖少女達は涼やかな顔をして言う。
「全ては神の与えたもうた試練です」


214 名前:2/3 投稿日:2006/03/08(水) 12:32:23
村人の暴動を抑えようと、主人公は司祭による公正な裁判を申し立てた。
それに応じたのが、冒頭で知り合った神父。実は彼は司祭で、その素性を隠していた。
司祭に娘を助けてくれと懇願する母親達。そんな彼女らに自分に見覚えがないかと問う司祭。
覚えがないと訝る母親達に司祭は激怒する。
「貴女達は、自分の行いを忘れてしまったのか!あの哀れな娘を死に追いやったことを!」

昔、司祭が一介の神父に過ぎなかった頃、派遣されたのがこの聖少女達の村だった。
若かりし頃の聖少女の母親達は神父を慕ってまとわりついていたが、神父は彼女達よりも彼女達に
ついて回っていた少し知能に障害のある少女を可愛がっていた。
それが気に入らなかった聖少女の母親達は、その少女を魔女だと密告し、処刑台へと送ってしまった。
少女を救えなかったことを激しく悔やんだ神父は、厳しい修行に身を置き、司祭になったのだ。
もう、あのような悲劇を繰り返さない為に。


215 名前:3/3 投稿日:2006/03/08(水) 12:35:30
ところがそんな遣り取りの間に、村人達は聖少女達を火刑台へ吊るし上げてしまっていた。
駆けつける主人公達の前で放たれる火。最早手遅れ。
呆然とする主人公達の前で、聖少女達は朗々と語りだす。
自分達は、処刑された娘の復讐の為に遣わされた、と。
(要するに、盗賊の手下を見逃してこの惨状を招いたのは確信的であった、ということ。)
処刑された娘は死の直前に、本物の悪魔と自分を死に追いやった者達を不幸にする契約をしたのだ。
「これより先、この村は禍に侵され、村人にはことごとく死しても天国への門は開かれない」
炎の中から『聖少女』の名の許に高らかにそう宣告し、燃え尽きる聖少女達。

最後に、村に残り聖少女達の冥福を祈るという司祭に別れを告げて旅立つ主人公のモノローグ。
「魔女は、周りに居る者達の心が作り出すのだ」

親の因果が子に報い、なんだろうけど…聖少女達がテラカワイソス。
っつーか、諸悪の根源である聖少女達の母親達は生き残ってんだよね…そりゃあ罪悪感に苛まれて
生きてくのが罰なんだろうけど、生きながら焼かれた娘達の方が哀れでさ…。


220 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/08(水) 14:19:07
>>215
諸悪の根元に与えられる罰が「生き残ること」ってパターン嫌いだ。
悪い事するような腐った性根の人間が
罪悪感を持って苦しみながら生きていくとは思えないんだよね。

221 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/03/08(水) 14:33:01
>>220
あ~でもさ、この話悪魔がからんでるわけだし、
何かすごい事が主人公の認識外で起きてる可能性もあるよ。
原作コミックの「デビルマン」て、割と情緒的に感動的に終わって
後味は悪くないんだけど、途中の過程で
魔王ゼノンの百裂きの刑てのについて語られるとこがある。
この刑罰そのものは描写はされないんだけど、何でも罪人とか裏切り者に対し、
魔王の忠実な百人の悪魔が、そいつを百の肉片に切り裂くんだって。
だが死ねない。百の肉片のそれぞれに、痛みと意識が残り、
消えない苦痛の中で動くこともできないまま、未来永劫生き続けるのだという。
罪悪感なんて甘いもの期待しなくても、人間は残酷だから、
自由な創作の中でなら、生きたまま苦しむ罰をいくらでも考え出すよ。
まあ、だから安心してよ。

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