交響詩篇エウレカセブン/第15話「ヒューマン・ビヘイヴュア」
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729 名前:エウレカセブン1 投稿日:2006/05/12(金) 00:17:14
- ちょっと前に放送が終わった朝のテレビアニメ「エウレカセブン」。
もともと放送時間のわりに対象は明らかに子供じゃないなって感じだったが、
その内のある1話がじんわり後味悪かった。
物語の舞台は遠未来っぽい、一回滅びてまた文明が復興してきたみたいな感じの世界観。
基本的には少年少女がロボットに乗って戦ったりする話。
主人公(10代前半の少年)は幼くして父親を亡くしており、
その父親は世間の誰もが知ってる「世界を救った英雄的軍人」。
主人公はいたって普通の少年で、ひょんなことから出会った反政府グループに加わる。あるとき主人公とグループの仲間の一人(男)とヒロインが
三人でとある町に野暮用で寄るのだが、
その町は主人公のおじさん(おそらくは母親の兄?)が昔から住んでいる縁ある町だった。
おじさんとバッタリ会ってしまい家に招かれた主人公たち。
おじさんの家の中には、お尋ね者である主人公たちの属するグループの指名手配ポスターが。
主人公とヒロインは載っていないが、同行の仲間(一応変装している)は顔写真が載っていた。
咄嗟に「この二人は軍学校の先輩とクラスメイト」と嘘をつく主人公。
おじさんは「あの英雄の息子である甥が軍学校に」と喜び、
自分の友人たち(皆元は軍人?)を呼んで酒を飲みだす。
しかし実はおじさんは仲間が指名手配犯と気付いており、酒を飲ませて仲間を縛り上げる。
そして友人たちに「甥は軍の特命で反政府グループに潜入してた」と言い出す。
それを否定する主人公に、おじさんはさらに「洗脳されてしまったのか」と言う。
「洗脳されてるのはおじさんだ!自分は自分の意思でグループに入った!自分は自分だ!」
何かと英雄である父親を引き合いに出され続けてきた主人公はそう言う。
しかしおじさんの通報で軍人たちが家にやってきて、ヒロインと仲間は連行されてしまう。
抑えつけていたおじさんたちを振り払い、
隠しておいたロボットに乗り込んでヒロインと仲間を救う主人公。
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730 名前:エウレカセブン2 投稿日:2006/05/12(金) 00:18:02
- 最後は、「元々そのロボットの専属パイロットだったヒロインよりも
自分は上手くロボットを操縦できる」ということに充足感を感じる主人公。
英雄だった父親に引け目を感じてきた卑屈な自分だが、
今はここ(グループ)にいる理由があり、「自分は自分だ」と誇らしくさえ思っている。
その自信は、思春期の少年にありがちな少し傲慢にすら感じられるものなのだが。
(実際その自意識過剰のせいでこの後少しヒロインとこじれてしまう)
その主人公の自信満々モノローグにかぶせて、おじさんは軍部の人間に家を捜索され、
(甥っ子がロボットを操縦して軍を攻撃して指名手配犯であるヒロインたちを救ったから)
最後にはおじさんは手錠をかけられて軍の車に乗せられていく…。おじさんはいかにも昔気質で、田舎の一兵卒上がりで、いまだに軍人根性抜けませんって感じ。
酒を飲めば軍歌を歌うし、アウトローに憧れる年頃の主人公にとっては
いいところもあるけど、ださくてうっとおしい存在だったかもしれない。
しかしおじさん自身は何も罪を犯してないにも関わらず連行されてしまうし、
主人公はおじさんのことを一切顧みることもなく「自分は自分だ!」って…。なんかあんまり上手くまとめられずスイマセン。