ペトルーシカ

801 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/12(月) 00:42:49
コッペリアの話が出てきたから思い出した。
消防のときコッペリアと一緒に読んだ「ペトルーシカ」
うろ覚えで悪い、誰か補完できたらよろしく。

カーニバルの日、子どもたちはある見世物小屋の人形に釘付けになる。
その人形はまるで生きているように動いていたからだ。
人形は3体、道化師と黒人と踊り子。
見世物をしている中、黒人と道化師は踊り子を取り合い喧嘩になってしまう。
人形遣いの男は慌てて「これも劇のひとつさ」と言って人形をしまう。

道化師の人形は人形遣いに叱られ、狭い部屋に閉じ込められる。
どうやら人形遣いに散々こき使われているらしい。
殺風景な狭い部屋で恋する踊り子にも会えず、僕はなんて不幸なんだと嘆く道化師。
そうだ、踊り子に会いに行こうと部屋を飛び出す道化師。

一方黒人の人形はそれなりにリッチな部屋でくつろいでいた。
半月刀で遊びながら「畜生あの道化師、踊り子は俺のものだ」と思いながら
踊り子の人形に会いに行く。

そこで道化師と黒人が鉢合わせして大喧嘩。外に飛び出す道化師と黒人。
そして怒った黒人は道化師を半月刀で切り殺してしまう。
いきなりの刃傷沙汰に驚く人々。そこに慌てて人形遣いがやってきて
「みなさん、これは人形ですよ。ほら、血じゃなくておがくずが出てるし」
あくまでもアトラクションにして人形遣いはその場を納め、人々は立ち去る。
「忌々しい道化師め」とつぶやき人形遣いが後ろを振り返ると、
道化師の幽霊がじーっと人形遣いを見下ろしていた。

踊り子も最初から黒人人形に惚れていたみたいだったし、全てが道化師の被害妄想っぽかった。
それなのになんで人形遣いが恨まれなければならないのかと思った。

 

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