人は見かけによらない

272 名前:1/2 投稿日:2006/06/20(火) 15:30:12
特捜最前線かも知れんけど、子供ん時みたドラマ。

主人公は独り暮らしで家族もない老人。
その老人が死病にかかった。治る見込みもなく、その死期もそう遠くない。

そんなある日、近くの親切にしてくれる夫人が怪我をしているのに気付く。
どうやら殴られた痕らしい。
それとなく様子を窺っているとその夫人には息子が2人いて、
長男は優しそうな会社員、次男はDQNな高校生。
その息子が家庭内暴力を振るっていると近所でも評判だった。
老人はそれとなく忠告をするも、夫人は怯えきっていてどうする事も出来ないらしい。

ある夜、散歩していて、その夫人宅を通りかかった老人は偶然その暴れている騒音を耳にする。
余りにも凄まじい騒音に老人はある決心をする。
自分の人生はもう終わりだ、親切にしてくれた夫人への最後の恩返しに
あの暴力息子を殺してやろうと。


273 名前:2/2 投稿日:2006/06/20(火) 15:30:58
老人は踏切事故に見せかけて次男を殺す事に成功する。

その葬式を「これで夫人も安心して暮らせる」と見つめる老人。
と、その葬式に参列した近所の主婦二人が小声で立ち話をしているのが聞こえる。

「あの息子さんが亡くなって、あのお宅どうなっちゃうんでしょうねぇ」
「そうね、いつもあの息子さんがお母さんを長男の暴力から庇ってあげてたのに…」

老人は憔悴しきった夫人と、その隣に寄り添う見るからに立派で優しそうな長男を
放心した様に見つめ続ける…。

今みるとありがちな話なんだけど、自分がまだ子供なだけに
「優しそう=善い人、見るからにDQN=悪い人」だったんで
今でも後味悪い。


277 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/20(火) 17:27:20
>>272
赤川次郎だかの小説に似たような話があったような
オチが微妙に違うけど

287 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/20(火) 20:23:48
>>277
あったねぇ。タイトルは忘れたけどやっぱり老人が主役の短編。
違うのは老人には妻がいて、いつもその妻と話してるんだよね。
あの息子を何とかしなきゃいけないね、とかそういう話を。
結果は>>272と同じで2人の息子を間違えて殺してしまうわけだけど、
こっちには更にオチがあったんだっけ。
実は妻は既に死んでて、老人は妻と自分の会話を自分1人でやってた。
つまり精神がおかしくなってた、みたいな感じだったっけな。