ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その51 » 腹話術師に恋した娘

234 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/07/25(火) 14:50:37
外国のおしゃれなレストランで、毎日小さなショーが行われている。
ショーは腹話術だ。お世辞にも可愛いといえない、むしろ醜い小さな人形を操るものだったが
その腹話術が大層上手いのと、腹話術師が若く、相当なイケメンで、女の子達が詰め掛けるということもあって
今時腹話術…と言う声もありながらも、連日ショーは大賑わいだった。
そんな中、1人の女の子が他の女の子と同じように彼のファンになり完全に彼に惚れ込む。
毎日ショーを見にレストランへ出かけるのだが、
ショーが終わる途端にイケメンは舞台の向こうへ姿を消してしまうため全く近づけるチャンスがない。
少しでも距離を縮めたい彼女は、スタッフに花束を渡してくれるよう頼み込んだり
楽屋までに押しかけようとするが、スタッフに追い出されたりして上手くいかない。
彼女は悩んだ末、強行突破へ出る。
ショーが終わる直前の舞台へ上がりこみ
「どうしてもお会いしたいんです!2人だけで会えませんか?」とイケメンに向かって叫ぶ。
彼は困惑しながらも「ではあとでこの舞台へ1人で来てください」と彼女に伝える。
本当に2人だけで会えるなんて嘘みたい!と、浮かれながら時間を待つ彼女。

言われた時間へ行くと、イケメンが人形を抱いて椅子に座っている。
ショーが終わったのになぜ人形を?とても仲良しなのねwと彼女。
人形はイケメンに動かされ「だってコイツは僕がいないと何にも出来ないんだもん」としゃべる。
何を言ってるの?ふざけないでよ!彼女が言った途端
イケメンに抱かれていた人形が独りでに動き出して床へ降り、人形メイクを落としながらイケメンを指差して
「本当に何も出来ないんですよ。コイツは僕が動かさない限り、ただの人形なんですから」

そう、今まで人形だと思っていたのは、実は醜い小人症の男であり
イケメンの腹話術師は精巧に作られた人形だったのだ。
人形に惚れ込んで、女の子は皆近づこうとするが、決してその恋は叶うことがない…。

たぶん、絵柄的に犬木加奈子だったと思う。


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