ホーム » 小説 » 小説/タイトル不明 » 幽霊の正体

922 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/05(土) 05:10:10
うろ覚え。作者と題名は忘れた。

主人公の女性は新任の教師。
相談を受けてクラスの少女の家を訪れる。
少女は夜に幽霊が出るといってひどく怯えていた。
大人びた少女には似つかわしくない相談だったが、
少女の父親は最近再婚したばかりで、年相応に不安があるのかもしれないと主人公は思う。
主人公は幽霊などいないと安心させるために訪問した。
案内された少女の部屋の本に主人公は目を留める。
少女の年齢では難しい有名な古典の怪奇小説がずらずらを並んでいる。
おかあさんが、勧めてくれたと少女は言って、始めは怖かったがとても面白かったと恥かしそうに付け足す。
お父さんに自分から読みたいと言って買ってもらいなさいといわれましたとも。
眉をひそめる主人公。
幽霊は仮面を被って白い服を着ていたという少女の話を詳しく聞くうちに主人公はおおよその真相に行き当たる。
幽霊は継母が変装しているのではないか。
少女の母親は長い間、精神病院に入院しているとは父親から聞いていた。
幽霊も気味の悪い怪奇小説を少女が自分から読みたいと言わせたのも、
少女も精神を病んでいると父親に思わせようと継母が仕向けようとしているのではないか。
主人公は幽霊なんていないと怖がっている少女に諭す。
後日、ちゃんと少女の父親に事情を説明する事を約束して家を去る。
家庭訪問での継母は、誠実で善良な人に見えたことに主人公は腹を立てながら少女を守ろうと決心する。

その日の夜、少女は継母を呼ぶ。
やって来た継母を包丁で刺し殺した少女は用意していた仮面と白い衣装を死体に着せて、電話に向かう。
もちろん電話先は主人公だった。
正義感が強い単純な主人公は、少女の作り話を少しも疑わないまま期待通りの証言をしてくれるだろう。
新しい母親なんて少女はいらなかった。
「あんまり怖くて幽霊を刺してしましました。倒れたまま幽霊が動かないんです。
 仮面は怖くて取っていません……どうしたら」
演技に熱中するあまり本当に涙を流す少女は、殺人狂の母親の血をそのまま受け継いでいた。

継母の人が気の毒で仕方なかった。


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