ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その52 » 誰がために

86 名前:1/2 投稿日:2006/08/08(火) 01:04:48
浅野忠信主演『誰がために(たがために)』

パレスチナ等の戦地で写真を撮っていたが、父が亡くなり実家の写真館を継いだ浅野。
幼なじみ(男)の妹でやはり幼なじみである池脇千鶴が大学の卒業記念に振袖姿を撮ってもらいに来る。
その時に付き添いで来ていた池脇友人エリカとしだいに打ち解けた浅野、二人は恋人同士になる。
エリカの妊娠がわかり結婚。その矢先、エリカが写真館の店先で首を絞められて殺されてしまう。
犯人は17歳の少年。エリカとは面識もなく、たまたま本屋で迷子の母親を探す彼女を見て、
後をつけてきただけだった。少年裁判のため浅野は傍聴もできず、「理由」も知ることができない。

一年ほど経ち、母親や池脇の努力の甲斐あって浅野は写真館の仕事をしながら平穏を取り戻していく。
エリカの母親はエリカが幼いときに夫と別れ、親子二人で暮らしていた。
エリカの母親は浅野に「一年経ったんだからもうあの子のことは気にしないで」と言うが、
浅野は理不尽に奪われた妻と子供のことを簡単に忘れることはできない。
ある日浅野のもとに記者がやってくる。加害少年のことを記事にしようと調べてるといい、
少年の本名、顔写真、そしてわずか一年少しで少年院から出て、
浅野の住む町の隣町に住んで父親のやっている外車の中古販売店で働いていることを教える。
記者を追い返すものの気になって少年を見に行く浅野。母親は彼が幼いときに家出、父親は暴力的だという。
葛藤をしながら、事件後に思わず買ったナイフを手に、浅野は家で、そして少年にギリギリまで近づきながら悩む。


87 名前:2/2 投稿日:2006/08/08(火) 01:05:19
池脇の兄は妹がずっと浅野のことを好きだと気付いており、浅野にそれを告げる。
二人は徐々にだが距離を縮めるが、浅野は時折少年を見に行き、またナイフを手に一人葛藤を続ける。
池脇と二人で、エリカの母の故郷を訪ねる浅野。エリカも子供時代、母に連れられてよく来た町だという。
かつてエリカが感じた海の町の風を浴びる浅野。

また少年の店に行く浅野。車の中を見せてもらい、少年を助手席におびきよせる。
そしてついにナイフを手に少年に襲い掛かる。抵抗する少年にナイフは落とされるが、さらに首を絞めにかかる。
締め上げられて苦悶の表情を浮かべる少年。必死で締め続けるが、ふっと手を離し、そのまま浅野は立ち去った。

自分の町に帰ると、行きつけの店に友人たちや池脇、池脇兄が集まって楽しそうにしていた。
彼らは浅野を待っている。浅野と池脇は知らないが、池脇兄の発案で二人をくっつけちゃおうサプライズ宴会なのだ。
楽しそうに笑っている池脇を、店の外からじっと見つめる浅野。

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復讐は行われず、少年が妻を殺した理由も不明、少年が浅野を被害者の夫と認識したかも不明。
主人公の周囲の人々はみな善良な人たちで(おせっかいが多いが)、劇中の空気は優しい。
それだけに理由のはっきりしない理不尽な殺人がやけに現実感があり、
最後の浅野-友人たちの対比はなんともいえない隔絶感があった。


114 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/08(火) 13:20:02
>>87
浅野が、理不尽に妻子を奪われてものすごい葛藤に苦しみ続けている真っ最中での、
池脇兄、その周辺の、「二人をくっつけちゃえー☆」な親切さって、絶望的な温度差だな・・・。

 

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