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571 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/30(水) 20:14:43
森村誠一は救いがない話をよく書くね…。

森村誠一の昔の短編。
主人公は専業主婦。夫が課長代理、かなにかに昇進して社宅に入ることに。
社宅では部長夫人がボス的な存在で、
「課長 代 理 のくせに社宅入るなんて生意気!」
と事あるごとに主人公をいびる。
他の奥さんたちも、自分が標的になりたくないので見て見ぬふり。

その上主人公の息子と部長夫人の息子は同じ幼稚園だった。
気が荒く乱暴なその子は、主人公の息子をいじめる。
おとなしい息子は毎日泣いて帰り、主人公ともどもノイローゼ気味に。
夫に言っても、
「もうじき正式に課長になるから我慢して」
と、まともにとりあってくれず、追い詰められていく主人公。

そんなある日、部長の息子が夜になっても戻らず、警察が捜す。
結局、公園の砂場に埋まっているのを発見されるが窒息死していた。
落とし穴でも掘っていて自分が落ち、出ようともがくうちに砂が崩れ生き埋めになった。
…つまり不幸な事故だった、というのが警察の捜査結果だった。


572 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/30(水) 20:15:26
続き。

部長は、ちゃんと子供を見ていないからだと妻を責めた。
そして2人は離婚。部長はすぐに若い女性と再婚し、転勤で社宅を去っていった。
元夫人の行方は誰も知らなかったが、ある日主人公がデパートへ行くと元夫人が万引きで捕まるのを目撃。
私の知り合いです、代金は私が払いますから、と助ける主人公。

やがて夫が昇進。社宅の雰囲気も主人公を中心として明るいものに変わって行く。
新入りの一家が越して来たが、主人公は率先して面倒を見る。
こんなに良くしていただいて、と感謝する一家に
お互い様ですからと微笑む主人公は、心の中でつぶやく。
『だってうちの子を殺されたくないもの』

…部長の息子が砂場で穴に落ちた時、主人公はたまたま通りかかって助けようとしたのだが、
「この子さえいなければうちの子は泣かされずにすむ…この子は憎らしい部長夫人の息子だし…」
主人公は部長の息子に砂をかけ、完全に埋めた。あたりは暗く、誰も見てはいない。
事件は事故として処理され、主人公は復讐を遂げたのだった。


577 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/30(水) 21:35:10
森村誠一の終着駅シリーズは、牛尾刑事夫婦と関わった娘が必ず死ぬよな。

578 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/30(水) 21:49:10
>牛尾刑事夫婦と関わった娘が必ず死ぬよな。
激しく後味悪いw

 

殺意と遊ぶ少年 (ケイブンシャ文庫)
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