DiaboLiQuE

68 名前:1/3 投稿日:2006/09/06(水) 02:31:37
ずいぶん前にやったゲームのエピソードの一つ。

主人公は不老不死(頭つぶされたら死ぬけど)で、
何度も転生する恋人を探して何百年も旅をしている。
主人公は人間とは比べ物にならないほどすごい力を持ち、
自分の牙を刺すと、そいつを使い魔にする力を持っていた。
しかし、彼は使い魔をもつことを嫌い、その能力はほとんど使っていない。

ある日、主人公は小さな村に流れ着いた。
最近、その村の近くにある廃墟にいった村人が
誰一人として帰ってこないという事件が起こっている。
その話を聞いた主人公は、早速その廃墟に向かう。

廃墟を探索し、奥の部屋へ行くと、目の前に恋人がいた。
恋人の方へ駆け寄ると、なぜか突然斬りつけられる。
それでも恋人に近寄ろうとする主人公。

気がついたら廃墟の外にいた。
偶然通りかかった少女が助けてくれたらしい。
少女によると、ここの化け物は、相手の「一番大切な人」の幻覚を見せて、
スキができたところを攻撃してくるらしい。


70 名前:2/3 投稿日:2006/09/06(水) 02:33:00
主人公と少女は村に戻った。
そして、主人公は怪我が治るまで
少女の家に居候することになった。
その間、主人公はできる範囲の村の手伝いをしたり、
少女と遊んだりして穏やかに過ごした。
少女は明るくて人懐っこい子で、
人間ではない主人公にも優しく接してくれた。

少女は、格好よくてやさしい主人公に惹かれていった。
その思いを主人公にぶつけるが、断られてしまう。

ついに主人公の怪我が治り、化け物を倒しに行く日がやってきた。
しかし、そこに少女はいなかった。
「あの子にお礼言いたかったのに」と残念に思いながら、主人公は廃墟へと向かう。

奥の部屋に行くと、また恋人の幻覚が見える。
こっちに来て…と誘う恋人の幻覚。
主人公は幻覚にとらわれてしまい、戦意をなくして幻覚の方へと近づいた。
そして、化け物の刃が主人公切り裂こうとした。
しかし、切り裂かれたのは主人公ではなく少女だった。
少女はこっそりと主人公の後をつけていて、この廃墟に入ってしまったのだった。
あまりの光景に目を覚ます主人公。
少女はひどい怪我を負い、もう虫の息だった。


71 名前:3/3 投稿日:2006/09/06(水) 02:36:06
主人公はふと昔のことを思い出した。
あの時も今と似たような光景で、
戦いに巻き込まれて大怪我を追った少女が足元に転がっていた。
あの子はもう助からないだろう、と思った瞬間、
無意識のうちに少女の首に噛みついた。
だけど、主人公はその時から使い魔という存在を恐れていて、
使い魔となった少女のことを受け入れることができなかった。

だが、主人公は少女が死につつあるのを見て、
無意識のうちに少女に噛みついてしまった。
少女は目を覚まし、こう言った。
「マスター、ご命令を。」
少女は主人公の使い魔になった。
すっかり変わってしまった少女を見て主人公は絶望した。

主人公と少女は協力し、化け物を倒すことに成功した。
しかし、少女は人間ではなくなってしまったので、
もう村に帰ることができない。
結局、少女は廃墟に残り、一人で村を守ることになった。
(使い魔になった少女はほぼ不老不死の体)
主人公は恋人を探すために旅立った。
少女は、「近くにきたら遊びに来てください。」といい、
旅立つ主人公を見送った。

少女はずっと一人でいるのかと思うとカワイソス。
あと、主人公がまた同じ過ちを犯しちゃったというところが後味悪い。


72 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/06(水) 02:54:22
>>68
デアボリカ懐かしいな。