ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その56 » 疎まれ続けた姉

356 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/10/05(木) 07:50:34
ある姉妹がいた。姉は非常に気が利く、上品な美しさのある大変良い子だった。
しかし母はなぜかいつも姉に辛く当たり、妹には甘い。姉は嫉妬で妹に意地悪をした。
成長し、姉は妹に意地悪をすることはなくなった。優しい妹思いの理想的な姉だ。
だが母は相変わらず姉に辛く、妹はいまだに姉に憎まれているのを感じていた。

そのうち父が死んだ。沈む母と妹を元気付けようと姉は気丈に振舞うのだが、母は「冷たい子」となじる。
ある時夜中に目を覚ますと、幽霊のように姉が立っていて
『お前なんか嫌いだ、いなくなればいいのに』
とブツブツ呟いていた。悲鳴を上げて布団をひきかぶったが、すぐに姉の姿は消えた。
「お母さんが冷たいから私に当たるなんてあんまりだ」と妹は姉の部屋に怒鳴り込みにいくが、
姉は覚えがないという。母もさすがに「子供じゃないんだから」と妹をたしなめた。
その後妹は、姉がうずくまって自分自身を抱きしめて「お前(自分)は良い子だ…」と
呟いているのを見た(母に味方してもらった喜びのため)
妹は姉を哀れに思うが、もう一緒に暮らせないと、進学を機に家を出て、そのままその地で結婚した。

10年後、母が倒れた。姉は献身的に母の面倒を見ている。だが母は妹のいない10年は地獄だったという。
姉は大変に良い娘なのだが、姉が生まれる時夫が浮気していて苦しんだため、辛い思いで産んだ姉は
とにかく嫌悪の対象でしかなかった。姉の献身的な行動の全てがイヤミでしかなかった。
「こんなものしかあなたに残せないからあげるわ」母が妹に渡したのは高価な指輪。
それは姉が「自分の誕生記念に父が母に贈ったもの」と教えられ、愛されて生まれてきたと
心の支えにしているものでもあった。(実際は浮気の詫び、父への戒めのため身に着けていた)

母が亡くなった後、姉は「くれるって言ったのに」と指輪を探し続けていた。妹も自分が貰ったと言い出せないし、
全てを犠牲にして尽くした母に最後まで裏切られたのを知った姉は、失意のうちに事故にあって死んだ。
妹は姉の棺に指輪を入れてやる。すると『やっぱりあんたが…!!』姉が鬼の形相で起き上がってきた。
それは勿論幻であったのだが、以来、妹は姉が襲い掛かってくる気がして眠る時も暗闇に出来なくなってしまった。


357 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/10/05(木) 08:05:38
>その後妹は、姉がうずくまって自分自身を抱きしめて「お前(自分)は良い子だ…」と
>呟いているのを見た(母に味方してもらった喜びのため)

ここが、こわいと言うか泣けると言うか。


358 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/10/05(木) 08:10:34
まあ、母親がクズだ、と。

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