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967 名前:1/2 投稿日:2006/10/30(月) 22:16:04
西澤保彦の聯愁殺(れんしゅうさつ)
後味悪いっていうかいつまでもむかむかもやもやする感じかな。

主人公(一人暮らしOL)が自分の部屋に突然入って来た男に襲われる。
主人公が死に物狂いで大暴れして何とか助かる。
警察に通報、残った血痕やら遺留品から身元や名前はわかったが捕まらず。
犯人は少年(A)で自分の生徒手帳にメモった殺人予定のような物を落としていた。
そこには年齢職業がバラバラの数人(B,C.D…)の名前が書いてあって最後に主人公の名前もある。
「どうして自分が襲われたのか」がわからない限り安らぎを得られない主人公は
捜査の時に親しくなった刑事の紹介で推理マニアの集まりに出席、謎解きを依頼する。
いかにも本格推理っぽく名前がどうだとか犯行時刻がどうだとか散々引っ張った後で
どれも決め手にはならず結局解決できないままでお開き。

横で話を聞いていた刑事だけが事件の真相に気が付いていた。
実はAは既に死んでいる。主人公は本当は一番目に名前があった。
最初に襲われた時に主人公が抵抗の弾みでAを殺してしまった。
正当防衛になるのに何故か「自分は悪くないのに」と自首するのを嫌って
遺体を風呂場で解体しゴミの日に小出しして処分。
その後引越しして連続殺人をAの代わりにB,C…と順に実行する。
全て終わると自分の名前があった最初のページ破って最後に書き加えた。
で、冒頭(一部回想)に戻って自分が襲われた振りをして最後の被害者(未遂)になった


968 名前:2/2 投稿日:2006/10/30(月) 22:16:35
推理物のどんでん返しとしては面白かったんだけどとにかく主人公が勝手すぎる。
マニアたちは別に義理もなくて善意(と興味?)で知恵を絞ってくれてるのに
「そんな事より私の不安を取り除いて」と心の中で毒づく。直接言う勇気は無い。
連続殺人をした理由だって「自分が襲われた理由を知りたいから」
A殺しを知って自首を説く当時の婚約者も(わざとじゃないけど)殺す。

実はAの動機は憎い一人(C)を殺したいが為に
新聞投稿で見つけた珍しい名前の人を暗号めいて殺してくという物だったんだけど
主人公が標的にされた投稿エピは載りたいために作った真っ赤な作り話と、とにかく何から何まで自業自得。
でも主人公の逆恨みは止まらず真相に気が付いた刑事を殺してAの動機の元の
(Cはもう死んでる)AとCの同級生全員殺そうと決意…で終わり。

いずえ捕まるにしてもこの馬鹿女の犠牲者が出るのかと思うと最高後味悪い。


974 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/10/30(月) 23:12:39
>>967-968
>推理物のどんでん返しとしては面白かったんだけどとにかく主人公が勝手すぎる。
そこが西澤保彦の醍醐味だ。
厨房臭くて不愉快になる人物像がうまい。
菅浩江とともに、イライラさせられる人間を描かせたら天下一品。

 

聯愁殺 (中公文庫)
聯愁殺 (中公文庫)


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