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693 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/11/12(日) 23:07:06
乾くるみ「マリオネット症候群」

バレンタインの翌日、御子柴里美は自分の体が勝手に動く事に気づいた。
意識はあるのだが体が思い通りに動かず、まるで誰かに操られているかのように勝手に動く。
誰かは「僕」という一人称で里美の母親に事情を説明しようとするが、
母親は寝ぼけていると思って相手をしない。
ちなみに里美の家は母子家庭。
父親はいる事はいるのだが、現在失踪中でたまに手紙がくるだけ。
小説家で、失踪しつつも文筆業は続けている。
ついでに里美にはかつて双子の兄の朋美がいたが、幼い頃に死亡している。

やがて誰かの言動で察して行くと、
里美の体に憑依しているのは、里美の片思いの相手である森川先輩らしかった。
サッカー部キャプテンでイケメンで学業も優秀な完璧な少年だ。
バレンタインに里美がチョコを送った相手でもある。
その森川は、もらった12個のチョコのいずれかに毒が混入されていたために亡くなったらしい。
里美は自分なりに推理する。かつて母が言っていたのだが、里美の祖母はある日突然
「これは自分の体じゃない」と言い出し、結局死ぬまで精神病院ですごす事になったのだという。
その祖母の言っていた事は本当で、御子柴家の人間はとり憑かれやすい体質とやらで、
里美が常日頃から森川を強く思っていたのもあり、
森川の霊魂が憑いてしまったのだろうと里美は思った。

森川はマキという女性に会いに行く。マキは森川の兄の嫁であり、森川と不倫関係にあった。
マキはすぐに里美の体に森川が入っている事を理解する。
マキも森川にチョコを送っており、しかも不倫関係もばれつつあり、容疑者の筆頭であるという。

御子柴宅に帰宅した森川は、里美母から衝撃的な事を聞かされる。
実は里美の母はかつて里美父を殺しており、現在里美母の体の中にいるのは里美父なのだという。
御子柴家の女には、人を殺すと、殺された者が
御子柴某の体を乗っ取ってしまうという妙な能力が受け継がれていたのだった。
里美父はかつて浮気しており、耐えかねた里美母に三年前に殺されてしまったのだという。
そして仕方が無いので自分で自分の死体を始末し、今まで妻の体で生きてきたのだという。
今は亡き祖母も、誰かを殺して体を乗っ取られていたようだ。


694 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/11/12(日) 23:08:53
その理屈でいえば、森川は里美に殺された事になる。
実はバレンタイン前日、里美父は鼠退治用の毒を台所に置いていた。
それを里美が砂糖と間違えてチョコに使用してしまい、故意ではないとはいえ、
森川は里美によって毒殺されてしまったのだった。
事故とはいえ里美が犯人だと知られて捜査されたら、
芋づる式に里美父本体の死も知られてしまう。
これから平穏に「御子柴里美」として生きるためにも、隠しとおす事を森川は誓った。

マキと会い、その事を告げるがマキはなっとくしない。
中身が森川とはいえ、無実の里美がのうのうとしていられ、
なんの非もない自分が犯人だと疑われた上に不倫の事もさぐられ
世間から後ろ指をさされるなんておかしい……マキは逆上して森川に襲いかかる。
森川は咄嗟にマキを殺してしまう。
今度はマキが里美の体を乗っ取り、心中で里美は森川とやっと対面した。
マキが擬装工作のために自分の遺書を書いている間に森川と里美は会話する。
「ずっと体のなかにいたんだーってかお前とんでもない事してくれたな」「てへっ」
そんな会話にもう一人が乱入してくる。その声の主は里美を名乗る。
実は幼少期に本物の里美は兄の朋美をうっかり殺してしまい、体を乗っ取られていた。
里美は今まで自分を里美だと思っていたが、実は本物の里美に殺された朋美だったのだ。

マキは里美宅に行く。里美父は事情を把握し、
「ま、若返れたしいいんじゃない」「それもそうね」と状況のわりにまったりとした感じ。
だが筆跡はマキのものだが指紋のせいで擬装工作がばれ、警察が家を訊ねてきた。
まったりしつつもこんな異常な状況の連続に疲れていた里美父は、発作的にマキを刺し殺してしまう。

精神病院でほぼ一日中麻酔を打たれて寝たきり状態のマキ。
しかも体は中年の里美母のもので地獄のような状態。
だがその心中では、里美母・里美父・里美・朋美・森川がにぎやかに会話をしていた。
朋美「なんだかんだ言っても森川先輩とずっと一緒にいられるなんてハッピー☆」
里美「お兄ちゃん本当は男じゃないそれってホモよ。私だって実は森川先輩大好きー☆」
父「人殺しばっかだなww」 母「あんたが浮気するからじゃないww」 森川「orz」
一応主人公たちは幸せだが、それってどうよ?な状況で終幕


695 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/11/12(日) 23:13:21
読み返すとなんかややこしい

・里美の体
 里美→朋美→森川→マキ

・母の体
 母→父

の順で殺していって体の主導権を握る人がかわっていき、
最後に父がマキ(里美の体)を殺したので、
母の体にマキが移り、
里美の体の中にいたその他の三人も母の心中に移った。


696 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/11/12(日) 23:35:59
面白そうだなw

697 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/11/13(月) 00:00:15
姉を兄だとか無実じゃないのを無実だとか、間違い放題だな。
でも乙。

699 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/11/13(月) 00:03:00
いや、変な名前だが朋美は兄か

701 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/11/13(月) 00:11:12
>中身が森川とはいえ、無実の里美がのうのうとしていられ、
あ、本当だ意味がわからん事になってる。

朋美はおにゃのこっぽい名前だが兄貴でおk
幼過ぎるのと元々双子だったせいで
憑依してる事にも気づかず、妹の体を乗っ取って普通に十何年も生きていたらしい。
ラノベで文章がかなり易しい感じなのに
出てくる人物人殺しばっかだし
ラストがあれでびびった
乾くるみ(おにゃのこっぽいが男)の他作品もこんなんばっかだが

 

マリオネット症候群 (徳間デュアル文庫)
マリオネット症候群
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