世紀末の詩/第8話「恋し森のクマさん」

677 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/27(水) 04:19:33
主人公は旅行で来ていた山荘でとある家族と出会う。
彼らは夫の仕事で山荘に住んでいるという。
夫は大学教授、妻はガーデニング好きの主婦、娘は音大生で息子は高校生だ。
その家族は非常に仲が良く、夫婦は愛し合い、子は親を敬い、親は子を慈しむ
主人公は本当に理想の家庭だと感じ、その家族と親しくなる。

その後、町に戻った主人公はひょんな事から山荘の家族の息子と同姓同名の少年に会う。
しかし、この少年は、息子とは全く逆で家族を嫌い、家には全く寄り付かず、
夜な夜な悪い仲間と遊びまわるどうしようもない奴であった。

しかし、もう一人の主人公である老人から教授の息子は
その不良少年一人のはずだと聞かされる。
不思議に思った主人公は色々調べて真実を確かめる。
その結果、教授の本当の家族はすでに崩壊していたと知る。
妻は他に男を作り家を出て行き、娘は未婚の母となり風俗で働き
息子は先に出会ったように不良になっていたのだ。

では、あの山荘で見た幸せそうな家族は?
主人公は真実を確かめる為に再び山荘にむかう。


678 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/27(水) 04:20:19
不良少年と共に教授に真実を問い質す主人公
遺伝子学・生物学の権威であった教授は崩壊してしまった家族を
再生するのではなく、妻・息子・娘のクローンを作ることによって
再び自分の理想の家族を築きあげたのだと答える。
クローン達は自分の理想の性格を体現してくれる、それにDNAレベルで同一人物だ
自分を蔑ろにするオリジナルの家族よりこちらの方が余程大切だと語る。

それを聞いた不良少年は切れてしまい山荘に火を放つ
しかし、運悪く少年は炎の飲まれそうになる。それを救う教授。
救われた少年は一緒に帰ろう、やり直そうと父に話しかけるが、教授は
「自分の本当の家族はあの炎の中だ」
と言い残し燃える山荘に再び入る。

燃える山荘を前にただ立ち尽くす少年と主人公    END


679 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/27(水) 04:23:03
教授の歪んだ愛情とか本物の息子の気持ちとか考えたら
何とも後味が悪かった。

681 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/27(水) 04:32:19
助けたってことは多少は本物の息子を愛していたんだよね
息子も最後に優しくされたまま父親に死なれて後味悪いだろうね

682 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/27(水) 04:52:26
またクローンで作り直せばよかったのに。

685 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/27(水) 09:20:33
>>677
ドラマの世紀末の詩では?
最後は焼け跡から地下室が見つかり駅で電車待ちをしてる教授とクローン家族がいる

688 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/27(水) 11:46:21
>>685
あれ?俺が見たのだと
最後は、GJ!サインを出しながら
溶鉱炉に沈んでいったはずだけどな

689 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/27(水) 12:20:08
>>688
それは映画版だな。

690 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/27(水) 12:53:52
>>685
今になって思うんだけど、あのオチは
クローン家族は焼け死んだが、再出発のためにまた教授がクローンを作ったのかな?

691 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/27(水) 14:03:43
>>690
違うよ。最後に出てきた教授もクローン。劇中で彼が言ったとおり、
「DNAレベルで同一人物なんだから、クローンでも本物と同じだ。」
という台詞からも分るとおり、炎で自分は死んでもクローンの自分が
いれば自分は生きてるのと同じだって事だろうな。

692 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/27(水) 14:08:33
焼け跡から地下室が見つかったっていう展開なら
実は死んでなかった(少なくとも教授は)方が自然な気がするんだが。
教授も家族も別のクローンなら、別に地下室がある必要も無いしな。 

まあ読んでないからわからないけど。