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903 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/01/03(水) 18:29:02
星新一の短編思い出した。

物語は主人公の一人称で語られる。
最初の数ページは「私」と「彼女」とのラブラブな愛欲の日々について丁寧に語られるが
その後いきなり二人は宇宙人に攫われてしまう。
宇宙人たちは地球侵略計画の準備の一環として
地球人の生殖のシステムや行為について研究する為に二人をさらったらしい。
すごく効果の高い催眠淫剤を与えられて、宇宙人の監視のもと
日がな一日セックスしまくる主人公と彼女。…

…幸いなことに私と彼女の性行為は決して生殖とは結びつかないから
私たちをいくら観察しても、地球侵略の手助けにはならないだろう。
それにしてもこの催淫剤の効果はすごい、こんなに色っぽい彼女を見るのは初めてだ
互いに得られる快感も今までと比較にならないし、
これも薬の効果なのか、空腹感も眠さも披露も感じることなく、ひたすら彼女とのセックスに没頭できる。
不謹慎な話かもしれないが、私は宇宙人たちに感謝したいくらいだ。…

と、彼女とセックスしながらひとりほくそ笑む主人公。
実は主人公「私」は女で、二人はレズビアンのカップルなのだが
ナメクジによく似た姿の宇宙人は、二人が同性同士のカップルだと気付いていないらしいのだ。
地球のナメクジは単性生殖する生物だから、ひょっとしたらこの宇宙人たちにも
性別とかいう概念が不足していて、それで主人公たちの異常性に気付かないのかもしれない。
それなら宇宙人がそのことに気付いてしまうまで、
少なくともこの先等分は、私と彼女はめくるめく快楽の世界の幸福な住人でいられるだろう…

という話。

 

なりそこない王子 (新潮文庫)
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