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355 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/02/19(月) 20:19:41
タイトルも忘れたけど、海外小説の短編。

ある傷害事件が起こり、被害者は胸をナイフで刺され、命に別状は無いが入院中である。
その経緯を知るために刑事の元を訪れる男。
それはある少女がかかわっている事件で、その少女が語った話を語り始める刑事。
少女の母は自宅を仕事場にする売春婦。
段々美しく成長していく少女を客が見初め、高額で少女の処女が売られた。
しかし母親が体を売る様を見ていた幼い少女はそれを淡々と受け入れ、
日に日に少女に客が付きはじめ、母親は金の為に娘を売り続ける。
近所では当然この家で行われている事は知れ渡っており、
彼女達母子はさげすまされ、疎外されていた。
しかし成長するにつれ、少女は売春を強要される事を拒否するようになる。
理由は学校で苛められる事と、好きな年上の男の子が出来た事だ。
好きになった相手は嫌われ者の少女にも優しく接するお金持ちの息子、
自身が手に障害を持つからか、少女に対しても何の偏見も持ってないようだ。
プラトニックなデートを重ねるうち、少女は心が洗われるような気持ちになり、
売春自体を憎み、恐れるようになっていく。
しかし娘にそんな事をさせながら、母は「同じ年頃の男には気をつけろ」と言う。
そして護身用にと少女はナイフを持つ。
犯されるような事があったら殺せ、と。
傷心の少女は好きな少年とデートへ行くが、車の中で少年は彼女の体を触り始める。
拒否した少女に少年は「君は体を売るんだろう。金は払うさ」と言って札入れを開き金を見せた。

「そして彼女は刺したんだな」
「ああ。金を見せた時の少年の顔が、客と同じ醜い表情でそれに耐えられなかったらしい」
「少女は彼を愛していたんだろうな」
「だから生きる希望を無くしたんだ。そのまま少女は自分の胸にナイフを突き立てたんだ」


356 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/02/19(月) 20:23:48
後味悪いって言うより、悲しく感じた・・・

後味悪い
(後味悪ければクリック)
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