青ゲットの殺人事件

247 名前:1/2 投稿日:2007/03/04(日) 16:22:13
以下コピペ。

最初に書いておくが、この事件は迷宮入りであり、犯人はわかっていない。
昭和10年代、福井のある村で、ある小売商の家に夜半10時頃、訪問者があった。
本家からの使いです、といって表戸を叩くので、細君が起きて出てみると、
赤毛布を頭からすっぽりかぶって、本家の提灯を持った男が軒先に立っている。
本家で急病人が出たから、呼んできてくれと頼まれたというのだ。
急いで亭主はその男とともに家を出ていった。
本家からその家までは8キロほどある。亭主を送りだしてやった妻は心配しながらも、
子供たちを再度寝かしつけて、自分もうとうととした。しかし2、3時間後、また戸を叩く音がした。
出ていくとまた赤毛布の男である。彼は「病人はとても朝までもたなそうだから、
女房も呼んでくれと言われ、迎えに来た」と言った。細君はすわ大変とばかりに、
子供と親しい近隣の家にあずけて男とまた一緒に出ていった。
すると1,2時間たって、今度は子供を頼んだ隣家の戸を叩く者がいる。
また赤毛布の男で、顔は見えない。
「両親が、子供も連れてきてくれというので迎えに来た」
と男は言った。しかしその家の細君は、こんな夜中に子供に風邪をひかせては大変だし、
もうぐっすり眠っているから明日にしておくれ、と言った。男は再度頼んだが、
彼女は頑として応じなかったので、赤毛布の男は不承不承、帰っていった。


248 名前:2/2 投稿日:2007/03/04(日) 16:23:41
 ところが数日後、この小売商の夫婦は惨殺されて河に投げこまれているのが発見されたのである。
 犯人があの赤毛布であることは明らかである。
 が、物取りにしてはひとりひとり誘い出すなど、念が入りすぎている。
また子供まで誘い出して殺そうとしたことなどから考えるに、怨恨としても相当根の深いものだ。
 本家の提灯を持っていた、ということからしてすぐに犯人は割れるものと思われたが、
結局何ヶ月たっても犯人の見当はつかず、迷宮入りになってしまった。
 しかし男が終始顔を見せなかったこと、子供だましの嘘でふらふらと
夫婦ともども出ていってしまったこと、子供だけは、まるで隣家の細君が
護符でもあったかのように守ってみせたことなど、まことに不気味な事件と言っていいだろう。

未解決事件って後味悪い。


249 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/03/04(日) 18:05:54
こ、こえーよ!!!

257 名前:やさしいななしさん@愛知 投稿日:2007/03/04(日) 21:01:26
>>247

ttp://tisen.jp/pukiwiki/index.php?%B2%C8%CC%E6
ttp://www.tv-tokyo.co.jp/mystery/back_082.html
松本清張『家紋』
粉雪舞う冬の夜…北陸の旧家・生田家の分家である市之助と妻の美奈子が何者かに惨殺された。
犯人は夫婦の家を訪れ、本家の使者と偽って市之助を呼び出し、さらに美奈子も巧みに連れ出した。
そして翌朝、2人の死体は村から町に通じる近道で無惨な姿となって発見された。


631 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/03/12(月) 08:46:55
青ゲット事件って何十年か後に犯人が名乗り出てたような。

この事件が都市伝説の怪人赤マントの起源だという話も
あって、青ゲットがなぜ赤マントになったのかっていうことも
物集高音の短編にあったと思うんだが手元にないから
どうでもいいや。

 

死の枝 (新潮文庫)(小説)
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