必殺仕置人/第21話「生木をさかれ生地獄」

83 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/03/21(水) 01:22:53
必殺シリーズ2作目「必殺仕置人」第21話『生木を裂かれ生地獄』(1973年)

か弱き民の土地を取り上げる富商の備中屋は勘定奉行の平田と組み、佐渡の金の横流しを画策。
彼らに踏み躙られた民の恨みを晴らしに佐渡まで赴く仕置人の中村主水(藤田まこと)たち。
仕置場所は坑道の中。凝ったアングルで一人一人消してゆく仕置人たちの姿が描かれる。
備中屋は殺さず、水替え人夫の中に放り込むという処置がこの作らしいやり口。

念仏の鉄(山崎努)の台詞「安心しろ殺しやしねぇよ」というのは、
最後に残った備中屋をゴリッとやって気絶させる時に言う台詞。
そして備中屋は、鉄の言うとおり殺されないが、目覚めると・・・
水替え人夫の風貌&刺青(罪人の印)をさせられて、
他の人夫たちと一緒に坑道の中で問答無用で働かされる事になる。
死ぬより辛い生き地獄がお待ちかねという訳。
死ぬまで流刑として佐渡金山の水替え人夫として朝から晩まで働かされるわけだから。

目覚めた備中屋が佐渡奉行の役人に、
「私は違う!私は江戸から来た備中屋だ!」といくら訴えても全く相手にされず、
残酷な、殆んど拷問と言ってもよい鉱山の中での強制重労働に従事させられていく、
その悲惨な姿と表情が余りにも真に迫っていてトラウマになりそう。
ラストで主水が備中屋にかける台詞も後味悪い。
ttp://www.youtube.com/watch?v=HXLdOZWHaJA

 

必殺仕置人 VOL.6 [DVD]
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