ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その67 » 火の鳥/羽衣編(手塚治虫)

162 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/04/05(木) 06:12:10
長くなりますが、手塚治の火の鳥、羽衣編

むかしむかしのお話。
ある綺麗な浜に、一人の美女が羽衣一枚の姿でやってきた。
彼女は近くの民家の傍の松の木に羽衣をかけ、遊び始めた。
が、しばらくして、家の主の男が帰ってくる。
男は木にかけてあった羽衣を、金になると思い懐に。
女がそれに気付き、物影から、返してくれ、裸じゃ出ても行けないと頼む。
男は返すのを拒む。
代わりに、着物を用意してあげると言い、家の中に。
「あの羽衣が人出に渡ったりでもしたら…」
と嘆く女。


163 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/04/05(木) 06:13:50
男が戻って来て、対面する。
絶世の美女である女に一目惚れ。
素性を聞くと、天から来たと話す女。
男は神様だと思い、時代の辛さを嘆く。(飢饉など)
そして、家に住んでくれないかと頼む。
天女が家に居れば、幸せだし働く気も起こり頑張るから、と。
三年間夫婦として過ごしてくれたら羽衣を返す、という約束で、女は了承する。

164 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/04/05(木) 06:15:03
月日は流れ、三年。
男はせっせと働き、二人の間には可愛い娘も出来た。
三年の間に大分暮らしも良くなったし、ずっとここに居てくれないかと男は頼む。
女もまんざらではない様子だが、約束は約束だと言う。
浜の方が騒がしく、見ると侍が大勢やってくる。
反逆を起こした武将を静める為、各村より兵を徴収していると言う。
もちろん反対する男と女。
戦なんて向いてない、女房子供も居ると訴えるが、皆同じ言い訳をすると聞く耳を持たない侍。
嫌と言うならこの場で殺すと脅され、連れて行かれそうになる男。

165 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/04/05(木) 06:19:53
「お待ちなされ!」
女は言う。
「これを差し上げます、この衣を都に売れば100両にもなります、どうか夫を見逃してください」
と、羽衣を差し出す。
侍は羽衣を受取り、今回は見逃してやると言い去っていく。
男は何故羽衣を渡した、あれは命より大切なのではないかと問う。
女は説明する。
あの羽衣は、この国では到底作れない。しかし、自分の国では当たり前のようにある品だと。
実は、女は1500年後の未来から来た未来人。
未来の品を過去に持ってくれば歴史が変わる、それはとても恐ろしい罪だと話す。

166 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/04/05(木) 06:22:10
が、男は、そんな難しいことを言われてもわからないと言い、
侍から羽衣を取り返すと言って飛び出す。
呼び止める女。
しかし男は行ってしまう。

それから一年。
男は帰って来ない。
死んでしまったのだろう。
女は、赤ん坊に自分の生い立ちを話し始めた。
未来の自分の国では戦争が起こり、自分は孤児だったと。
女は時代を怨んで生きていた。


167 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/04/05(木) 06:24:38
そんなある日、夢を見た。
真っ赤に燃える火の鳥が現れ、昔の世界へ送ってくれると言う。
帰りたくなるまで居て言いと。
そのかわり、決して歴史を変えない事を条件に。
が、羽衣が人手に渡ってしまった揚げ句、
未来人との生まれるはずのない子供まで出来てしまったと女は歎く。
女は赤ん坊の喉元に包丁をを突き付ける
母さんの我が儘を許してと言い…
が、殺せないと泣き崩れる。
男はもう死んでしまったのだからと、女は未来に帰る決心をする。
どんなに辛くても、子供と二人で生き抜いてみせる、と。

168 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/04/05(木) 06:26:31
ふと、女を呼ぶ声
男が帰ってきたのだ。
血まみれで、布を取り替えしてきたぞ、と言う男
しかし、もう女は居ない。
女が愛おしい、布を返してやることも出来ないと嘆く男。
布は絶対に誰にも渡さないぞ。
この松の木の根本に植えておくからな、何百年でも、何千年でも…と。
そうして生き絶える男。
後の世に、羽衣伝説として伝わったと言う…おしまい。

男が報われない、後味悪いというか心にずしんと来た


169 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/04/05(木) 06:54:31
乙。

>真っ赤に燃える火の鳥が現れ、昔の世界へ送ってくれると言う。

>女は未来に帰る決心をする。
>どんなに辛くても、子供と二人で生き抜いてみせる、と。

未来じゃないの?
元の世界ってことじゃないの?

子供がいたら歴史が変わってるんじゃないの?


170 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/04/05(木) 06:55:25
お、懐かしい。
演劇の舞台みたいな、独特な演出の漫画だったね。
しかしこの男、衣を奪うわ人の話聞かないわ、結局添い遂げられもしないわ…
何とも言えない後味の悪さ。

175 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/04/05(木) 07:44:02
>>169
ごめんわかりにくかったね。

夢を見たのは女が未来に居た時。
それで火の鳥に過去に連れて来て貰うんだけど、
羽衣取られるわ子供作っちゃうわで…っていうお話。

子供は、未来に連れて帰ればOKなんだと思う。

 

火の鳥(8) (手塚治虫漫画全集 (208))
火の鳥(8) (手塚治虫漫画全集 (208))


後味悪い
(後味悪ければクリック)
読み込み中 ... 読み込み中 ...