ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その67 » A-A’(萩尾望都)

815 名前:1/3 投稿日:2007/04/16(月) 03:23:46
萩尾望都の短編漫画「A-A’」

近未来、クローン技術の発達した世界。
登場人物達は、宇宙で暮らしている。

一角獣種の少女Aが死に、そのクローンA’がやってくる。
少女を愛していた青年Bは、クローンA’に拒絶反応を示す。
理由は「A’は彼の愛した少女ではない」から。
それでも、最初のうちは話をしようとするがA’に拒否されてしまう。
(Aと自分は恋人同士だった話をするがスルーされたり)
他の仲間達はそれでもA’を仲間として受け入れようとする。
しかしA’は少女Aとはあまりにも違いすぎた。
理由は簡単で、A’の記憶はAが宇宙へ出発するまでのものしかなかった。
A’は、Aが皆と過ごした数年間の記憶がない(=複写されていない)。

元々、一角獣種は人と親密に接する事は得意ではない。
感情を表に出す事も滅多にない。
(また注意力散漫な所があり、よく段差等で転んだりもする。
一角獣種の名前の由来は、髪の毛に一筋メッシュが入るところかららしい。
これは昔、角があった物が退化した所為らしい?)
ぎくしゃくしつつも日々は過ぎて行く。


816 名前:2/3 投稿日:2007/04/16(月) 03:24:52
ある日、BがA’の異常に気づく。
Bは「A’が食事をしていないのではないか?」と言う。
仲間の中の医者的存在が言う。一角獣種はストレスを感じると
拒食症の様な症状を見せる。しかしそれに本人は気付かないため、
放っておくと餓死してしまう、と。
皆は生前のAも同じ様な状況に陥った事があったのに、と気がつかなかった事を恥じる。
同時に、A’は「打ち解けようとしない」訳ではなく、
「どうやって打ち解ければいいのか」また、Aではない自分がA扱いされる事に
「自分は一体何者なのか?」と悩んでいた事に気付く。
受け入れられるA’。A’とBはわずかに心を通じ合わせた様に思えた。

ある日、A’とBは調査のため、地上に降りる。
A’は一角獣種特有のドジっぷりで、地表の割れ目に落ちてしまう。
以前、Aが同じ様な目に遭い消えてしまった事を思い出すB。
Aの遺体は見つからなかった。Bは必死になってA’を助けようとする。

2人はなんとか無事だった。落ちた先は広場の様になっていた。
先を歩いていたA’が何かを見つける。急いで見に行くB。
そこには死んだAが、氷の壁に飲み込まれ、生前の姿のままでそこに居た。


817 名前:3/3 投稿日:2007/04/16(月) 03:25:29
ショックを受けるB。A’はAではないのだ、と再確認したB。
A’はいつもの様に、何を考えているか分からない顔でBを眺める。

その後、Bは別件の検査の途中で死んでしまう。
仲間達は悲しみながらも言う。「数ヶ月したらB’がやってくるわ」
A’は一度も泣かなかった。

そしてB’がやってきた。B’は明るく笑いながら、皆に挨拶をする。
そのB’をみて、A’は初めて涙を流す。そして思う。
この人に、聞いて欲しい話がたくさんある。
Bが自分にそうしたいと思った様に、たくさんの話をしたい、と。

・・・終わり。

物語としては美しいんだが、どうももやもやする話だった。
ツンデレともまた違う、感情を表に表せない人種の悲しさも
漫画では良く伝わって来るんだが、この駄文では伝わらないだろうなorz


818 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/04/16(月) 03:54:41
>>817
いやいや面白く読んだよ

821 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/04/16(月) 04:48:45
なかなかおもしろいね。
藤子FのSF短編みたい。

 

A-A’ (小学館文庫)
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