ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その70 » 母の愛

155 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/29(火) 22:00:54
少女漫画で多分作者は上野すばる

養父母の死により主人公は実母の元へ行く。
夫との離婚後に養父母に主人公を預けた母は、子供一人ぐらい余裕で育てられるはずのお金持ち。
再会しても笑顔一つ見せない母の態度に主人公は「自分は捨てられてたんだ」と悲しむ。
ふと今は庭の片隅の今は使われていない温室に入ってみると、
血まみれの女性の幻影を目撃、悲鳴を上げる。
やってきた母親は「温室には入るな」と主人公を厳しく叱責した。

引越しと共に転校もした主人公は、優しく接してくれる先生と仲良くなる。
温室の事や母の不審な態度を話したところ、先生は面白がって主人公の家にやってきて、
「もしかしたら死体が埋まってるのかもよ」と軽口を叩きながら温室の中を掘り返した。
はじめは一緒にふざけていた主人公だが、掘り返すうちにいつもの面影をなくし
どんどん無口になっていく先生の姿に異変を感じる。
主人公の止める声も聞かずに掘りつづける先生はやがて、頭蓋骨を掘り当てた

そこに現れる実母。先生は主人公にナイフをつきつけながら実母に語りかける。
先生の姉はかつて主人公の父と不倫をしており、別れてもらうための直談判に
この家を訪ねたきり帰ってこなかった、きっと実母が殺したのだと確信を持ちつづけていたと。
母はそれを認めた上で、主人公を助けるために先生の腹を刺し、
暴かれた過去の殺人の件も含めて逮捕されていった。
自分を救うために先生に立ち向かった姿に主人公は母は自分を捨てたのではなかったと主人公は思う

見つかった先生の姉の死体には、正面から刺された傷以外に、
頭部にも鈍い傷跡があり、それが致命傷だった。
正面からはつきにく位置だと警察に問われながら、実母は過去を思い出す。
姉はかつて幼い主人公を人質にして離婚を迫ってきた。
実母もナイフをかまえてみたものの、少しでも動けば主人公が殺されそうな状況でどうしようもなかった。
その時、主人公は石で姉の頭を殴打し、姉は実母の持つナイフに向かって倒れてきた。
殴打された瞬間に姉は死んでおり、実際に姉を殺害したのは主人公だった。
母が姉を埋めたのも、主人公を他人の家に預けたのも、主人公に全てを忘れさせるためだった。
「もみ合ううちにぶつかっただけです」
これからも主人公が思い出さないよう祈りながら母はそう答えた。


156 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/29(火) 22:44:59
長文乙。面白かった。
これも母の愛なのか…

158 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/30(水) 00:06:00
突撃してきた馬鹿な不倫女を殺した娘、そしてそれを庇った母

美しい話じゃないか


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