スタンド・バイ・ミー(スティーブン・キング)
-
467 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/06(水) 02:35:30
- スティーヴンキングの「スタンドバイミー」
名作だし、映画は見た事がある人が多いだろうが、
小説版は映画よりも随分後味の悪いものだった(駄作とかの意味ではなく)。
始めて読んだ小学校の頃、何とも言えず、のたうち回りたくなったので投下します。まずは映画版のあらすじ。
主人公のゴーディは結婚し子供も居る、ごく普通の中年男。
職業は小説家だ。
ある日、車で流れていたラジオにより、小学校時代の友人が死んだ事を知る。
ゴーディは当時の思い出を振り返り、文章として綴り始める(ワープロかPCに)。以後、ゴーディの記憶が描かれる。
-
468 名前:スタンドバイミー2 投稿日:2007/06/06(水) 02:37:35
- オレゴン州のキャッスルロックと言う小さな田舎町。
中学進学を控えた夏休み、4人の少年達は「死体を見に行く」為に秘密の旅に出る。ゴーディは父と母、兄の4人家族だった。
学生だった兄はフットボール選手の花形として
将来を嘱望されていたが、少し前に亡くなってしまっていた。
ごく普通の少年だったゴーディは、元々父の関心を得る事が出来ずに居たが
ゴーディは兄を愛していたし、兄もゴーディを可愛がっていた。
父と母は落胆し、家の中は光を失った様な喪失感が溢れている。兄の部屋でキャンプ道具を探していると、父がやって来て言う。
「あんな泥棒(クリス)とつき合うんじゃない(クリスは給食費を盗んだと言われている)」
ゴーディは「クリスはそんなんじゃない、何も知らないくせに」と憤り、家を飛び出す。クリスはアル中の父と、素行の悪い兄の元で暮らしている。
貧乏で蔑まれる家庭に育ったが、本当は頭の良い少年。テディは元軍人の父を敬愛する、少しイカれた少年。
父は精神を病んでおり、テディを虐待している。
彼の耳は幼い頃、父によってオーブンで焼かれた。
それでもテディはノルマンディの英雄である彼を愛している。
彼は常に大きな黒ふちの眼鏡を掛けている。
-
469 名前:スタンドバイミー3 投稿日:2007/06/06(水) 02:39:09
- バーンはふとっちょでのろまな少年。みんなの弄られ役。
「死体を見に行こう」と言ったのは彼。
彼の兄と不良のリーダー格の男が話していたのを偶然、聞いてしまったのだった
(ちなみに不良達は、死体を見つければ英雄になれると思っていた。
新聞に載るぞ!とか。ま、田舎町だし)。4人は駐車場に忍び込み、犬をけしかけられたり、
買い物中、不良に絡まれてボコられた挙げ句、兄の形見のキャップを取られたり、
線路を歩いている時に、列車に轢かれかけたりしながらも進んで行く。途中、ゴーディとクリスは将来について話し合う。
中学に進めば成績によって振り分けられ、ゴーディ以外の3人は
低能クラスに行く事になるだろう、とクリスは言った。
ゴーディは怒り、勉強なんてクソ食らえ、上級のクラスもクソ食らえ、と吐き捨てる。
そんなゴーディに向かってクリスは言う。「俺がお前の父さんだったら良かった」
親に認めてもらえないゴーディは、文章を書くのが上手かった。
それをいつも読んでいたクリスは、ゴーディに「勉強しろ」と伝える。また、クリスも「何をやっても認められない」事への不安をゴーディに吐き出す。
盗んでも居ない給食費を盗んだ事にされた。
何を言っても「あの不良の弟だもの」と言われてしまう。
謝っても給食費は出てこない。だって盗んでいないから。
次の週、新しいスカートをはいて来た先生。
(要するに先生が給食費を盗んで、クリスに罪を擦り付けたと言う事らしい)
泣きじゃくるクリスを、ゴーディは黙って抱きしめる。
-
470 名前:スタンドバイミー4 投稿日:2007/06/06(水) 02:41:52
- 次の日、ついに死体を見つけるが、それは想像していた様な楽しい気持ちを
もたらしはしなかった。意気消沈する4人。
(死体は少年で、祖母の家に行く途中に電車に跳ねられたらしい)そこに車でやって来た不良達と対面し、暴力を振るわれる。
クリスやテディが立ち向かうが、人数も多く、身体も大きい不良達には敵わない。
(勿論クリスの兄、バーンの兄も居て、2人を脅し付ける)
ゴーディはクリスの持っていた銃(クリスの父のもの)を空に向けて打つ。
ゴーディは不良のリーダーと対決し、不良達は諦めて消えた。4人は家へ向かって歩き出す。夜通し歩いて町に戻った4人は
見慣れた町がどこか違って見える事に気付く。
なんとなく大人になった様な気がした。そしていつしか本当の大人になり、ゴーディは小説家になった。
クリスはあの後、猛勉強をして弁護士になった。
そして、冒頭のシーンで流れていたラジオはクリスの事だった。
クリスは順番を守らない男に注意し、刺し殺されていた。物語の締めくくりを書いているゴーディの元に
子供達がやって来る。「パパ、早く行こうよ」「少し待って」
そんなやり取りをする。子供はあきれ顔で先に出て行く。ゴーディはキーボードにこう打ち込む。
「あの頃の様な友人は、二度と持てない。もう二度と」うろ覚えだけど、こんな感じで何とも言い表せない、いい話なんです。
-
471 名前:スタンドバイミー ラスト 投稿日:2007/06/06(水) 02:43:37
- でも小説版では、突然エロ小説が長々と続いたり(ゴーディの作品と言う設定)、
死体を見つけた際に不良を追い払った事で町に戻ってから、
鼻の骨が折れる程の暴行を受けたり(仲間もみんなズタボロにされる)、
大人になると、クリスだけじゃなくテディもバーンも死んでいたりする。テディかバーンか忘れたが、女を中絶させたとか、結婚したとか、
アル中の駄目人間になったとか、そんな感じ。
しかも最後は飲酒運転で突っ込んで死んだとか、そんなん。あとは、中学に上がって予想通りにバラバラになった4人を
懐かしく思ったゴーディが、木の上の小屋に行くと
誰も居ない代わりに、精子の匂いが漂っていた、とかそんな描写も。リアルつーかなんつーか。夢が壊れたと言うか。
ちなみに原題は「THEBODY」だったかと。
恐怖の四季、と言うシリーズ物の、秋のお話だそうです。
-
477 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/06(水) 04:30:42
- スタンドバイミー大好きな映画なんだけど小説の話は本当に後味悪いな…
クリス役のリバーフェニックスが亡くなったのも…
-
481 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/06(水) 06:29:49
- スティーブンキングの映画は総じてB級だけど
原作読むと筋立てがけっこうしっかりしてて印象変わるよな。