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327 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/18(月) 22:55:18
J・G・バラード短編集「終着の浜辺」より「マイナス1」

ある精神病院から凶悪な殺人犯である患者Aがある日忽然と消える。
その精神病院は外界から完全に隔絶されていて、金持ちの私的牢獄としても使われていて
脱走者など出したら大事なので院長以下躍起になってさがすが、患者Aは見つからない。

追い詰められた院長は解決法を考え付く
患者Aの担当医、看護士、ついには病院関係者全員を問い詰め、
逃げたとされる患者なるものはみんなの妄想だったとして幕引きをはかる。
はじめはいぶかしがっていた医者たちも、次第にいつの間にか自分たちも
入院患者の影響を受けて妄想にとらわれていたのだということに「気づく」。
みんなが患者Aの妄想から解放されてほっとしたとき、看護婦が駆け込んできて院長に告げる。
「患者A奥さんが面会に来ています」と

妄想の具現化に医者たちは凍りつくが、院長の落ち着きを払って答える。

「そんな人物はうちの病院にいない、存在しない人間の妻を名乗るとは・・・その夫人を治療しなくては」

医者たちは再び納得し、最後「マイナス2」の一文でエンド


329 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/19(火) 00:12:39
>>327
おおお、最後のセリフが効いててゾッとした。
面白いので短編に入っている他の話も読みたくなったよ。買ってくる。

 

終着の浜辺 (創元SF文庫)
終着の浜辺 (創元SF文庫)


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