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85 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/27(水) 22:20:59
クローネンバーグの『ラビッド』

バイクの横転事故でカップルが重傷を負う。
彼氏は比較的軽い怪我だったのだが、問題は彼女(主人公)の方だった。
瀕死状態であったのは勿論、もし命が助かっても
若い女性には致命的な痕跡を残してしまう全身を覆う裂傷・・・。
医師は意を決し、実験段階だった人工皮膚を使った手術に踏み切る。
その甲斐あって彼女は一命を取り留め、怪我の痕跡もない上々の結果を得た。
若い医科助手が昏睡状態の彼女に猥褻な行為を働こうとした時、彼女が目覚める。
彼女が助手を抱くとその脇から牙の様な棘が飛び出し、彼の血を吸うのだった。

彼女が病院を脱走した直後助手が凶暴化し、人を襲って吸血行為に走る。
襲われた者もまた凶暴化するという悪夢の伝染が始まる。
伝染は街にまで及び、戒厳令が敷かれる非常事態となった。
主人公は自分がしでかした事の記憶がなく、
自分が”発生源”だとは知らないままパニックに巻き込まれていく。
しかし”棘”が欲するまま親友の血を啜った彼女は、
半ば自暴自棄になりながらも彼氏に会うために街へと繰り出す。

数日が過ぎ、凶暴化した人間は最早怪物として”処分”されていた。
街には彼らに襲われた人々の死体が累々と転がっている。
それらを事務的に回収し、処理するゴミ収集車が静かに街を走る。
薄汚れたゴミ捨て場にあった死体を無言で回収し、車の処理機に投げ込む係員。
その死体は紛れもなく主人公の成れの果てだった・・・。

淡々と進んで、オチがこうってのが妙に後味悪かったなぁ、と。

 

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