ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その72 » 夏の悲鳴(楠桂)

468 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/01(日) 22:38:39
昔読んだ少女マンガから。20年ほど前なので、細部が違うかもです。

主人公の女子高生Aは、クラスメイトの男子Bととても仲が良い。
ある日、AはBに告白しようと旧校舎に呼び出す。
旧校舎には昔、イジメられて自殺した女子高生の霊が出ると言われていて誰も近づくものがおらず、
旧校舎自体は立ち入り禁止になっており告白するには絶好の場所だと主人公は考えたのだ。
Bには放課後(or昼休み?)に来るように伝え、
自分は朝早く旧校舎の扉の鍵を針金で開け、中の教室の黒板に大きく「好きです」と書く。
そこで始業のベルが鳴り、慌てて旧校舎を出ようとする。
するとその扉の近くでたたずむ女子高生がおり「急がないと遅刻するよっ!」と声をかけ、
教室に戻ったA。授業を受け、放課後(or昼休み)にwktkしながら旧校舎へ向かうと、
歩いていた主人公の目の前に後頭部から落ちてきたB。即死だった。絶叫するA。
Bは自殺ということになったが、学校では誰が鍵をあけたのかが問題になったがAには疑いすらかからなかった。

しかし「旧校舎に呼び出したのは私、鍵を開けたのも私!」と自分を責める。
その日からAはBの影に怯える様になる。血まみれのBがAに声にならない声を出しながら付きまとう。
私を恨んでいる、とBの影にパニックになったA。そこに「A?Aったら!」と揺さぶるクラスメイトが。
「え・・?」と我にかえるA。「私よ。Cよ。大丈夫?」正気に戻ったAは
Cに「Bが私を恨んでいるの!実はあそこに呼び出したのは私なの!」と打ち明ける。
と、教室の机が一斉にガタガタッ!と揺れる。「風・・?」とAが聞くと、教室を見回し
「窓は開いていないわ」と答えるC。家に帰り、眠るとまた血まみれのBがAに手を伸ばしてくる。
汗だくで飛び起きるA。そこで部屋の電話が鳴る。おそるおそる出ると、
「もしもし?A?」とCの声。「C・・」とホッとしたのも束の間、突然混線し、
「A・・ウゥ・・」とBの声が。受話器を投げ、怯えるA。次の日、AはCにうながされ旧校舎へ行く。


469 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/01(日) 22:40:01
旧校舎の鍵を開け、「こうやって開けたんだ。こんな事になるなんて・・」と
Bとの思い出を語りながら告白を書いた教室へ向かう2人。
Bは、男まさりで女友達のいないAになにかと話しかけてきた。そうCに語る内、Aは気づく。
「そうよ・・私には女友達はいなかった・・あなた誰?!」
そう言って振り返ると血まみれで髪を振り乱したCの姿が。
「私は昔、ここで飛び降りた。死ぬ前も誰も私に話しかけてくれる生徒はいなかった。
 そして死んだ後も・・!でもあなたは違った!」
あの時、声をかけた女生徒はCだったのだ。
BはCからAを守ろうと出てきてくれていたのだ。
「私は嬉しかった。あなたをだれにも渡さない!」と凄い力で窓際に引っ張られるA。
上半身が外に出てしまい、もう落ちると思ったとき、
「いやー!!助けて!!C!!C!!!」とCの名を呼び続けると、Cは叫び、涙を流して消えていく。
そのまま気を失いかけ、外に転落していくA。フッと手が浮いた瞬間、ガッと掴む手が。
抱きかかえるように助けてくれたのはBだった。そのまま微笑んで消えてしまうB。
黒板を見ると大きく書いた「好きです」の下に小さく「おれもだ」の文字が。

なんかもう、Bがかわいそ過ぎて、当時小学生ながら泣いてしまった。


479 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/02(月) 00:08:16
>>468
楠桂のコミック「サーカス・ワンダー」に収録されている短編かな。
夏の悲鳴とかいうタイトルだったはず。

860 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/05(木) 16:54:50
>468-469
亀だが俺も覚えてるそれ。あの時代のりぼんの楠桂は神。

 

サーカス・ワンダー (集英社文庫―コミック版)
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