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595 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/15(日) 18:01:49
タイトル忘れたけど、昔読んだ児童小説。
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主人公はとある交差点の赤信号。
他の信号機に指示を出す、信号機の中でも特にえらくて尊敬されるやつらしい。
(司令機みたいな?)
ある時、そんな赤信号が少女に恋をする。

赤信号は、交差点から見えるブティックに飾ってあるドレスを少女にプレゼントしようと
カラスに借金を申し込む。
しかしカラスは、あれは大人向けのドレスだ、小学生の女の子が貰って喜ぶわけがない、
そもそも信号機が人間の女の子に恋をしたって不毛なだけだと
冷静に突っ込む。
落ち込む赤信号。

立ち直った主人公の赤信号は、彼女のために自分にできる事をしようと、
彼女が交差点に近づくと無理やり信号を青に変えるようになった。(職権乱用…)
周りの信号機仲間や例のカラスは諌めるが、「それでも彼女が好きだから」と
赤信号はやめようとしない。
やがて町の人から「あそこの信号機がおかしい」と苦情が出るようになり、
交通課の職員だかが様子を見に来る。「せめて今だけは自重を」とはらはらする周囲。
その時、例の女の子が通りかかり、結局赤信号は彼女のために信号を変えてしまう。
「ああ、確かに壊れてますね」と交通課の職員は赤信号を撤去していく。
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今考えると主人公の自業自得だが、子供の頃はあまりの空回りっぷりに
「何て切ないんだ…」と思っていた。
例の彼女が運ばれていく信号機に「ありがとう」と呟くのがせめてもの救いか。

 

クレヨン王国 なみだ物語 (講談社青い鳥文庫 (20‐8))
クレヨン王国 なみだ物語
(講談社青い鳥文庫)


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