天国からの道(星新一)

54 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/22(日) 01:05:57
星新一の未発表作品集が新しく出版されたんだ。
そこに、ある作品の元ネタと言うか、改良前みたいなssが載ってて
後味が悪かったので書いてみる。

天使があまりに怠けるので、神様はある提案をした。
天使をミカエルをリーダーとしたグループとガブリエルをリーダーとしたグループに分けて
どっちが沢山人間の魂を天に連れてこられるかを競争させたのだ。
そして神様は数百年ほど眠ってしまった。

天使達は相手より一人でも多く魂を天に連れていくために様々な工夫をこらした。
まず地上から天までの道を造り、ミカエル側は虹や花、ガブリエル側は星で飾った。
そして死にそうな人の上に張り込み、魂が出てくると
「天までのご旅行はぜひミカエル社に!」「ガブリエル社に!」と奪い合った。

競争は激化し、ついに天使達が人間の社会に直接干渉を始めた。
天使得意の愛の矢を使った結婚相談所が出来た。
さらに良い夢が見られる枕だの、美味しい食事を作ってくれる機械だのを提供し始めた。
人間の生活に、天使達が徐々に介入していった・・・

神様は目を覚ましてまず地上を見た。
人間は子孫を残して天使に魂を供給するだけとなり、
地上は天使のための魂製造器になり果てていた。

この後神様が「次に世界を作るときはこうならないようにしないと」みたいな事を言って
これからの世界の滅亡を暗示させて終わる。
発表された作品は、オチは覚えてないけどこんなじゃなかった。
星新一は若いころの方がエグいのを書いてたよね

 

天国からの道 (新潮文庫)
天国からの道 (新潮文庫)