もうひとつのルール(森下一仁)

727 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう 投稿日:2007/07/29(日) 12:39:48
森下一仁「もうひとつのルール」。
読んだの昔なんでうろ覚えだけど。
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作中の時代では、地球は戦争の余波により汚染されて人が住めない世界になっている。
一部の宇宙に脱出した人々が、宇宙ステーションみたいなところで暮らしている。
ちなみに「戦争を起こした軍人たちは自業自得」とのことで、地上に取り残されたらしい。
宇宙ステーションで暮らす人々は、定期的に水や食料などを地上に取りに来る。
主人公はまだ子どもだが、仕事で来た親にくっついて地球にやってきた。
外の世界は汚染されていて特殊スーツが必要なので、着陸した宇宙船の中で留守番している。

主人公がふと窓の外を見ると、ろくに服も着ていない
もじゃもじゃの赤毛の子どもが窓からじっと覗いていた。
主人公は最初は驚くが、「ああ、これが地上に残された人なんだ」と納得する。
親の言いつけで扉や窓を開けるわけにはいかないが、退屈なので窓越しに
その子どもと遊ぶことにした主人公。
身振り手振りでなんとか意思の疎通を図り、延々とじゃんけんをして遊んだ。
主人公はその後帰ってきた親に子どもの話をして「連れて行ってあげられないの?」
と訊くが、親は「多分無理だろう、それにその子だってステーションの環境に
適応できるか分からない」と首を横に振る。


728 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう 投稿日:2007/07/29(日) 12:42:49
やがて大人になった主人公は、親と同じく地球に行って必需品の確保や調査をする仕事に就いた。
主人公が子どものころに会った赤毛の子どもの話をすると、同僚が
「それはどこそこに住んでいるアンと呼ばれている奴かもしれない。確か子どもがいたはず」と言う。
懐かしくなった主人公はアンたちが住んでいるという洞窟を訪れた。
アン一家には会えなかったが、とりあえず食料を置いて立ち去る。
数日後、主人公が仕事から母船に帰ってくると、
アンが消毒室で死んでおり、同僚たちが騒いでいた。
主人公が驚いて事情を聞くと、同僚の一人が「食料をたかりにやってきたから
代わりにちょっと調べさせてもらおうと消毒したら死んでしまった」と言う。
食って掛かる主人公に対し、同僚は「お前が餌付けしたのが悪いんだ」と突き放す。

落ち込んだ主人公がアン一家の住処へ向かうと、
近くで子どもたちがじゃんけんをして遊んでいた。
「アンの子どもたちだ、俺が教えた遊びをアンが教えたんだ」とちょっとじわっとくる主人公。
しかし、しばらく見ていて様子がおかしい事に気づく。
子どもたちは勝った方が喜ぶのではなく、あいこの時に同時に喜んでいた。
子どものころアンに大勝して気持ちよく眠りについていた主人公は、
「もしかして、俺とアンはまったく違うルールで遊んでいたのでは」と愕然とする。


761 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/29(日) 20:48:24
>>728よくわからない。じゃんけんのルールがちがうのに意味はあったの?

762 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/29(日) 22:11:41
彼らはあいこ=共生を喜ぶのに俺達は勝利ばかりを求めてる。俺達は汚れてるぜ、

汚れちまった悲しみに俺の青春もなんぼのもんじゃい、ってことなんだよ。


763 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/29(日) 22:17:30
>>761
主人公は
自分とアンとは、ジャンケンができるということで
環境が違えど、分かり合える存在(もしくは友達のような存在)であると感じた。
ところが、その存在が自分のせいで死んでしまい、…OTL
それで、アンの子供達がジャンケンをしているのを見て、
分かり合える存在であったと思っていたのは自分だけで、
アンは、やはり自分とは全く違う存在であると分かり、絶望するとともに
あんなに悲しんでいた自分って何?

って感じじゃないの?


764 名前:728 投稿日:2007/07/29(日) 22:22:14
>>761
だいたい>>762と>>763ので合ってたと思う。
「あいつらと分かり合えるのは自分だけ」と思っていたら実は通じてなかったというのと、
地上に残された人々を「戦争を起こして地球を汚染した軍人連中の子孫」と聞かされて
見下していたのが、あいこ=共生を喜ぶ彼らと勝利を喜ぶ自分たち、本当に戦争を
したのはどちらなのか、というニュアンスだった気が。
今になって思うと、あいこだから共生、というのも短絡的な気がするけど。

 

果てしなき多元宇宙 (ジュニアSF選)
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