しゃにむにGO(羅川真里茂)

900 名前:1/4 投稿日:2008/01/13(日) 19:30:50
「しゃにむにGO」という少女漫画の一キャラの生い立ちが後味悪い。

主人公は天才陸上選手で陸上界期待のホープ。
しかしテニスやる女の子に一目惚れしてあっさりテニスに転向。
最初はへたくそなものの天才っぷりを発揮してめきめき実力をつける。
そんな彼に立ちはだかる最大の壁が高校テニス界の王者。
この王者の生い立ちがやたらに重い。

連戦連勝、国内高校テニスに敵なしの王者は子供の頃からプロを目指していた。(以下プロ男)
幼い頃から強かった彼は天才ともてはやされるが、彼は自分が天才でないことを知っていた。
天才ではないから人の何倍も練習して強さに磨きをかけていた。
が、そんな国内高校テニスで無敗の彼も世界に出ればまだまだ。
プロになるため世界各地のテニス大会に出場するが、ぼろぼろに負けたりしている。


901 名前:2/4 投稿日:2008/01/13(日) 19:31:46
プロ男の家は代々続く地主の家で大金持ち。家には専用コートまである。
家の実権は厳格な祖母が握っていた。
祖母はお家第一でプロ男が家を継ぐこと条件にテニス活動を認めていた。
祖父は養子で優しいが祖母に頭が上がらない。父は何でも祖母に従っている男だった。
そんな中に嫁いできた母は神経を病み完全電波メンヘラ化。妹はスルーしてプロ男だけを溺愛した。
幼い頃から母親に拘束され続けたプロ男は、それを異常と思わず耐え続けた。
夏休みに家族旅行を計画しても嫌がって家に引きこもる母。「プロ男ちゃん、行かないで!」と
すがる母を引き離せず、家族旅行も諦めてずっと母の側で耐えて育ってきた。
テニススクールにもついて回ってべたべたと息子にまとわりついても、それでも耐えていた。

が、そんなプロ男も中学になって彼女(以下A子)ができた。
やっと幸せな時間を過ごせるようになるが、息子に女ができたと察した母親はA子に会いに行き
「私からプロ男ちゃんを奪ったら呪い殺すから」と宣言する。
中学生のA子はgkblになってプロ男に別れを告げる。
直後、A子は事故にあって一生脚が動かなくなる。「これは呪い…?」と考えてますますgkblするA子。
見舞いに来るプロ男も追い返してしまう。


902 名前:3/4 投稿日:2008/01/13(日) 19:32:20
急なA子の変化にとまどいながらも、あれは絶対母親が何かやったに違いないと確信するプロ男。
家に帰って母親を問いつめるがメンヘラ電波の母親は「プロ男ちゃんラブ」しか言わず話にならない。
ぶち切れて「俺に母さんは必要ない」と言ってしまうプロ男。
プロ男の言葉を聞いた母親は屋根に上って飛び降りた。
一命を取り留めたものの植物人間になった母親。
母親に目の前で自殺されたこと、自分がそのきっかけを与えたことで更にゆがむプロ男。
見舞いに行っては「プロ男ちゃんは私を捨てるのね。私を捨ててあの子をとるのね」と
腕に爪を立てられる幻覚を見るほどトラウマになる。

A子にふられても密かに彼女を思い続け、淡々とテニスに打ち込むプロ男。
しかしそんなプロ男の前にライバルが現れる。それが冒頭の主人公。
高校に入ってテニスを始めたのにめきめき実力を伸ばし、肉薄してくる主人公。
さらに主人公はA子と同じ学校で同じ部活で、A子に一目惚れしてそれを隠そうともせずラブラブアピール。
A子も楽しそうでプロ男は気が気でない。


903 名前:4/4 投稿日:2008/01/13(日) 19:34:11
せっぱ詰まったプロ男は別れて以来、滅多に会話もしてないのにA子にプロポーズしてしまう。
A子はA子でプロ男との関係を気にしていたが、一足飛びに結婚の話が出てきて混乱する。
プロポーズ以来積極的にメールしたりデートに誘われるが、楽しいと思うより泣きそうな気持ちになるA子。
やがてA子は自分の気持ちに気づいてしまう。A子は小さい頃からプロ男に同情していた。
メンヘラ母親の犠牲になり、基地外じみた愛情のはけ口にされているプロ男が可哀想だった。
本当はプロ男の父親や祖父母がメンヘラ母親と向き合って助けたり病院に連れて行くべきなのに、
大人達は何もせず放置してプロ男ばっかり酷い目にあっているのが許せなかった。
だから告白もオケした。プロ男への気持ちが愛情でないとA子は気づいた。

で、以下連載中で結論は出ていないけどA子の恋愛フラグは完全に折れている。
少女漫画なので丸く収めると思うけど、A子とくっついてもふられてもプロ男は幸せになれそうにない。
プロ男もメンヘラ気味。母親が危篤になっても「母親の死に目よりテニスの試合」と会いに行かず
結局母が死んでお悔やみを言われても、笑顔で「やっと肩の荷が下りたよ」と言うような性格になってしまった。
一応プロ男に惚れてる美少女テニスプレイヤーが用意されてるけど
この子はこの子で過保護母親のせいでちょっとメンヘラっぽく(宮沢りえのよう)どうかなあと思う。


904 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/01/13(日) 19:45:41
なんかプロ男君は吹っ切れた感じで、別に後味が悪いとも
思えないんだが。むしろさっぱりした。
メンヘラっぽいけど美少女に惚れてもらえてるし。

それで後味が悪いなら、いまだに一度も女の子とつきあった
ことがない俺の人生のほうがよっぽど後味悪いですよ?


906 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/01/13(日) 20:08:33
吹っ切れてないんだよね…
プロ男のA子への気持ちも恋愛っつーより母親と同じような執着っぽい感じがする。
「A子さえいてくれれば他に何もいらない」とプロ男の不調を心配する友人も突き放してしまう。
妹にも「この家はお兄ちゃんだけいればいいのよ。私はいらない子」とか言われてしまう。
メンヘラ母親に育てられたせいかメンヘラを惹きつけやすく、美少女メンヘラに懐かれても突き放せず。

さらに彼がプロになる前の目標としてた三年連続インターハイ優勝は無理だと思う。
たぶん負ける。
主人公側のエピの都合上、プロ男は準決勝で負けないと話が収まらない。


907 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/01/13(日) 20:18:41
ていうかしゃにむにGOってまだ連載してたのか

908 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/01/13(日) 22:52:32
A子って一生足が動かなくなったのに
テニスしてるの?
車椅子テニスの人なのかな。

909 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/01/13(日) 23:05:45
A子が楽しそうにしてる時点で後味が今ひとつ悪くないな。
これで植物状態の母親がなおも二人を苦しめているだと、
解決しない問題だけにぐっと、「いやなもん」みちゃった的になるのに。

910 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/01/13(日) 23:11:13
>>908
横から補足。確かに言葉が足りてないw
A子ちゃんは片足だけが一生動かない、って事なんだわ。
だから松葉杖ついて普通に暮らしてる。

912 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/01/13(日) 23:46:58
>>908
車椅子テニスを始めたんだよ~。

 

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