上意討ち-拝領妻始末-

339 名前:1/2 投稿日:2008/04/17(木) 19:06:52
ちょっと前にBSでやってた昔の時代劇。タイトル忘れた。
主演は三船敏郎で、その息子が加藤剛だった。

三船はとある地方の藩士。
格式自慢の御家に婿入りして来て、嫁さん一家に頭が上がらない生活を何十年も続けてきた。
ある日突然、三船のところに、殿様の元側室を息子・加藤剛の嫁にしろという命令が下る。
主命には逆らえず、諾々として元側室=司葉子を家に迎え入れる三船と加藤剛。
司葉子は殿様のいちばんのお気に入りで、自分もその自信があったんだけど、
出産里帰り中に殿様が自分より若い側室をナンバー1にしちゃってたことに腹を立て、
殿様とその若い側室相手に大喧嘩した末にお城を追い出されらしい。
つまり殿様と子どもを連れての再婚だった。
殿様のお古の、しかもコブつきの女なんて…と三船も加藤剛も最初はすごいテンション下がってたんだけど、
いざ一緒に生活始めてみたら、司葉子と加藤剛はすごく気が合うし、連れ子も可愛いしで
殿様からの命令で渋々引き受けたなんて事情はすっかり忘れて、ラブラブの幸せ新婚生活が始まる。
妻との間に愛情なんて一度も感じたことのなかった三船は、
経緯はどうあれ自分の息子が幸せな結婚生活を送ってることを心底嬉しく思う。
ところがどっこい、しばらく経ったある日突然、再び殿様から命令が下る。
殿様のお世継ぎが病気で死んじゃったから、継承第二位の司葉子の子どもを、司葉子ともどもお城に返せ、と。
三船と加藤剛はこの理不尽な命令に憤る。
司葉子も加藤剛を心底好きになってたし、二度とお城になんか帰らないと突っぱねる。
でも、三船の嫁さん一家は、御家存続を慮って、三船と加藤剛を騙して司葉子をお城へ連れて行かせる。
それを知った三船・加藤父子は嫁一家と絶縁、主家も敵に回して討ち死に覚悟の宣戦布告をする。


340 名前:2/2 投稿日:2008/04/17(木) 19:08:31
一藩士が主家相手に大暴れの刃傷沙汰、なんてスキャンダルが江戸の徳川家に知られたら
それを口実に藩が取り潰しになるのは目に見えてる。三船・加藤父子はそれを覚悟での宣戦布告だったけど
殿様一家がもちろんそんなこと許すはずもない。なんとか頭に血が上った二人を懐柔しようと
三船・加藤父子の前に司葉子を連れ出して、「わたしは殿様のところに帰るからあんたら無駄な抵抗やめなさい」
って無理やり言わせて、二人を静めようとしたんだけど、権力なんかに屈しない情熱の女・司葉子は
殿様の使者と夫、舅の前で見事自害して果ててしまう。
かわいい嫁、愛する妻を失った腕に覚えの三船・加藤父子はもう思い残すことは無いとばかりに大暴れ。
とうとう殿様の使者ご一行を全滅させる。しかし加藤剛もこの戦闘で息絶える。
生き残った三船は、同じく生き残った義理の孫(司葉子と殿様との子ども)を連れて江戸に直訴しようと旅立つが、
関所で待ち伏せしていた殿様軍の鉄砲隊の前に、とうとう斃れてしまう。
三船が命がけで守った赤ん坊は、三船に雇われた乳母である市原悦子によって辛うじて救われる。
しかし、この父子の理不尽な、壮絶な運命は藩存続の大儀の前に闇へと葬られるのであった…

ラストの三船の、殿様軍との一騎当千の鬼神の如き大立ち回りはカッコいいんだけど、
見終わったあとひとかけらの爽快感も残らなかった・・・


342 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/04/17(木) 19:47:57
340乙
後味悪いが見てみたいな
ググったら、上意討ち-拝領妻始末-
だね

344 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/04/17(木) 22:23:49
>>339
乙、観てみたくなった。

主演、三船敏郎ってのが良いね(・∀・)

 

上意討ち-拝領妻始末- [DVD]
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一命 (講談社文庫)(原作収録)
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