豪快な近所のおばさん

535 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/05/26(月) 21:36:23
近所のおばさん、私が子供の頃から太っていて豪快な人だった。
「痩せたいわーあははは!」とか言いつつどんぶり飯をかきこむ感じ。
進学で地元を離れ、数年ぶりにおばちゃんに再開したら、すっごく痩せていてスレンダーに。
おばちゃんいわく「体重が半分くらいになった」そうだ。
155センチくらい、80キロ位あったのが40になったとかで
本人は実はちょっと気にしていたらしく本当に喜んでいた。
しかもいくら食べても太らないし、運動しなくても痩せたらしい。

でも顔色がとにかく酷い。
痩せて色んな服を着るようになり、カラフルな服に青黒い上たるんで、生気のない顔が怖かった。
本人は拒否したが、家族が無理やり病院に連れて行ったら即入院。
結局そのままがんで亡くなった。
しかし痩せた事を喜び、食事を拒否、
顔色を見るために化粧を禁止されたら、半分意識がなくっても
「化粧したい化粧したい」と言い続け、
調子がいい時には鏡とメジャーを手放さなかったそうだ。
手術をしようと言われてもがんが治ったらまた太ってしまうのか、と悩んでいた。
結局手術しても転移があって治らなかったんだけど、
「死の苦しみ<スレンダーボディ」か…
手術後、ダメだった事をしったおばちゃんは
「もうちょっと痩せるかな…」と呟いてまた眠った。
意識不明に陥り、昏睡状態のまま亡くなったんだけど、家族が確認した最期の言葉は
「私今何キロ…?」
だった。
女の美しさに対する妄執って恐ろしい。


536 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/05/26(月) 22:13:39
なんか判るなあ…
豪快とはいってもスレンダーには憧れてたんだよ
デブなのをバカにされても明るく笑って心で泣いてたんだ
今までを取り戻したかったんだよ…

537 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/05/26(月) 22:55:42
その人嫁に来たばかりの頃は確かにスラッとしてて綺麗だったらしいな…
明るい人だったけど、536の言うとおり心で泣いていたのかもしれないね。
辛いな…

538 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/05/26(月) 23:09:37
>>535
まあ、死への恐怖に駆られたまま死ぬよりも
最期の最期まで美への思いに駆られて逝けたのであれば
少なくとも本人にとっては、これで良かったのかも知れん。

遺された家族にとってはたまらんが。


541 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/05/27(火) 11:40:51
死に怯えながら、死にたくない、死にたくないと死ぬよりも、本人は
幸せだったかもしれないと、家族も思ってくれるといいなあ。

542 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/05/27(火) 21:02:56
>>535
化粧を禁止とかひでえな。どうせ死ぬんだから、
好きなようにさせてやった方が、よっぽどいい。
周りの人間は残酷だな。

543 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/05/27(火) 21:07:05
>>542
その時点ではまだ死亡確定じゃないよ