ブラックジャック/第63話「オオカミ少女」(手塚治虫)

626 名前:1/2 投稿日:2008/06/16(月) 22:12:39
ブラックジャックで後味の悪い話。ちとうろ覚えのところがあるのでご勘弁を。

ブラックジャック(以下BJ)が国境を越えなければならないが
国家間の紛争か何かがあり、国境は軍によって封鎖中。
やむなく軍の目をかいくぐり、冬の山越えをするBJ、しかし雪の中で行き倒れてしまう。
気がつくと山小屋の中でベッドに寝かされているBJ。
そばには口元を布で覆って隠した少女がいた。
雪の中でBJが倒れてるのを見つけて看病したのだという。
聞けば彼女は上唇と上あごが半分に割れて、まるで獣のような口をしているので、
オオカミ少女と呼ばれて両親にも可愛がってもらえず、その醜さから村八分にあい、
逃れるために山に逃げて、一人で小屋で 暮らしているのだという。
BJのことも顔に傷があって自分と似て醜いから助けたのさ!とか言う。
しかしBJは一目見て、ひどい障害だが、悪魔とか呪いとか関係ない、
手術で治せるものだと言う。助けてくれたお礼に手術をするBJ。
春になり、包帯をとると、そこにはとても美しい少女が・・・。
狂喜乱舞して「魔法使いさん!ありがとう!」と喜ぶ少女。


627 名前:2/2 投稿日:2008/06/16(月) 22:13:25
しばらくはそうして喜んでいた少女だったが、ある日街に行きたいと言いだす。
こんなにきれいになった自分をみんなに見てもらいたい、というが
BJは「ダメだダメだ!危険なんだ!とにかくダメだ!」と大反対。
それをBJの嫉妬(自分のことが好きだから独り占めしたいのでは?)と考える少女。
ある日、「一日だけでいいから街へ行きたいの」と書き置きを残して
少女は街へ行ってしまう。
しかし、小屋と街の間にある道は、軍によって封鎖中。
山道を通る者は見つかり次第射殺されてしまう・・・。
それを知らない少女は笑顔で歌を歌いながら走っていく。
「借りは返したんだ・・・」 と山小屋を去るBJ。
そして遠くに、ダーン、ダーン・・・という銃声の音が響いて・・・。

END

個人的には、BJがちゃんと理由を話して少女を引きとめてくれれば、
と読んだあと少女がかわいそうでめっちゃ後味悪かったです。でも手塚先生は天才。


629 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/16(月) 22:21:06
BJは時々人間を馬にしたり鳥にしたり明らかに「ねーよwww」って話が入ってるから萎える。
まぁ脳神経を培養液に漬けて再生とかから既にアレなんだがそういうのは何故か受け入れられるんだよな。

630 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/16(月) 22:27:44
BJ本編か、同じ作者の「ミッドナイト」って漫画の中かどちらかで、
「馬になんか人間の脳を移植できるか。あれは漫画なんだよ!」とか言ってたなw

読者が本当のことだと思っちゃったのかなあ

 

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