トム・チット・トット(ジョセフ・ジェイコブス)

216 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/26(木) 10:25:12
幼稚園の頃に読んだトム・チット・トットが幼心に後味悪かった。
超有名な話だし皆知ってると思うが一応あらすじ説明。
昔々のドイツ。
頭も性格も悪い駄目女、
母親から「焼いたパイはしばらく放っておくと元に戻るのでテーブルの上においておけ」と言われる。
母親は「固くなったパイ皮が柔らかくなる」という意味で元に戻ると言ったのだが
駄目女は「元に戻るならパイはいくら食べてもなくならない」と勘違いし
来客用の肉入りパイを全部食べてしまう。
このことを知った母親、駄目女に失望し家の前で
「うちの娘はパイを6つ食べた、6つ食べた」とシャウトしながら庭掃除を始める。
そこへ領主が通りかかり、母親に「何を叫んでいた」と聞く。
駄目女の母親は娘が知恵遅れだと知られたら恥ずかしいと思い、
「うちの娘は糸を6つ紡いだ。糸を6つ紡いだ」と叫んでいたと嘘をつく。
「糸を6つも紡いだなんて何と器用な娘だ」と感心した王様、娘に求婚。
しかし「結婚した年の12月に、毎日糸を6つ紡いでもらう。出来なければ処刑」という
とんでもない条件がついていたのだが親子揃って阿呆だったので後先考えずに結婚。
普通、少しでも糸をなう練習をするのだが駄目女はどうしようもない怠け者だったので、
「王様はあんな約束忘れちゃうわ」と毎日贅沢三昧。

220 名前:本当にあった怖い名無し  投稿日:2008/06/26(木) 10:45:03
その年の冬に王様は本当に約束を決行し、駄目女は塔に閉じ込められる。
糸なんか紡げないし死刑になるのも嫌だ、と泣いていると
酷く醜いゴブリンがやって来て
「一ヶ月の間わしが代わりにやってやろう。毎日三回チャンスをやるから、お前はわしの名前を当てろ。
 もしお前があてられなかったらおまえはわしの嫁になれ」
駄目女、背に腹を代えられずゴブリンと取引する。
ゴブリンは毎日素晴らしい糸を持ってきてくれたが、一向に駄目女は名を当てることが出来ない。
ゴブリンは除除に本性を表していき、しっぽをぎゅんぎゅん廻しながら
駄目女は意地の悪い目(今なら視姦していたとわかるが幼稚園の時は意味がわからなかった)を向けるようになる。
いよいよ期限が明日に迫ると王様が
「今日、狩りに出掛けたら穴の中で変なゴブリンがしっぽを廻しながら
 「トム・チット・トット、わしの名前はトム・チット・トット。娘は当てられない。明日には娘はわしのもの」
 とか謳いながら糸を紡いでいたよ」
とす←何か感づけよ、王様!!
そのゴブリンは奴に違いない!!と駄目女はピーンと来る。
翌日トム・チット・トットは最高に意地の悪い目つきでしっぽを目にも留まらぬ早さで廻しながらやってきた。
(要するに淫獣化。ゴブリンの性器→しっぽ?)
駄目女はわざと答えを間違えてじらしハァハァしたゴブリンが襲いかかろうとした、その時
「トム・チット・トット!お前の名はトム・チット・トットだ!」と絶叫する。
トム・チット・トットは怒りのあまりに血圧が急上昇し、ショック死する。
危機を乗り越えた娘は一生贅沢三昧して暮らしましたとさ。めでたしめでたし。

221 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/26(木) 10:45:25
世界各地に愚者が最後の最後に幸せになる話がある。
馬鹿には今とは違う意味があったんだよね。
日本でも障害者は神の使いとして村全体で面倒みてたりしてたし。
(まあ災害時には同じ理由で人柱にされるんだが)
当時の背景スルーして現代感覚だけで昔の話を解釈しては、話を理解できないと思う。

223 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/26(木) 10:49:33
全然知恵遅れに見えねえぜ娘

224 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/26(木) 10:49:52
性格の良い愚者が幸せになるんなら良いけどこの駄目女、性格も悪かったから・・・。
んでゴブリンも別に殺す必要はないと思った。

225 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/26(木) 11:04:53
大体、ノーヒントで名前を当てるなんて無理だ

226 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/26(木) 11:32:17
だから見返りが大きいんだろ……。
無理難題を押しつけて、こちらの要求を呑ませようって話なんだから。

が、ゴブリン死んだら、この後糸紡げないじゃん。
娘は結婚した後は糸を紡がなくて良かったのか?


228 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/26(木) 12:27:42
>>226
ああ・・・ゴブリン死んじゃったから娘死刑確定じゃん

229 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/26(木) 12:36:50
「結婚した年の『12月』に、毎日糸を6つ紡いでもらう」
そして
「一ヶ月の間わしが代わりにやってやろう」の期限ギリギリに名前言い当てました

230 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/26(木) 12:41:54
今回こんなに紡げたんだし、来年もよろしくね、という風に普通はなりがちだが
王様だから、太っ腹に一度だけでいいんだなw

 

トム・チット・トット
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