ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その92 » パタリロ!/第219話「黒山羊の尻尾」(魔夜峰央)

339 名前:1/2 :2008/09/03(水) 15:23:47
漫画『パタリロ!』より、「黒山羊の尻尾」。うろ覚えな部分は脳内補完してます。

小国マリネラの国王パタリロに、軍備拡張を直訴している陸軍大臣。
軍国主義者の大臣は、世界の主要都市を同時に壊滅させられるだけの
核ミサイルの配備を求めていた。だがパタリロは、世界的な軍縮の流れに鑑みて
マリネラも軍事費を削減していくのだと大臣をつっぱねる。

一方宮殿の厨房。コックの青年が薄給重労働を嘆いている。
そこへみすぼらしい老婆が現れて食べ物を乞うのでコックがスープを恵んでやると、
老婆はお礼にと「3つの願いが叶う」という黒山羊の尻尾をくれた。

老婆が立ち去った後、そんなものがあるはずがないと思いながらも
冗談で「世界の王様になりたい!」と尻尾に願うコック。

するとその直後、宮殿内でクーデターが起こり、
陸軍大臣とその一味により国王パタリロと側近の部下たちを殺されてしまう。
駆け付けたコックが愕然としていると、陸軍大臣は
「これから核ミサイルを世界の主要都市に発射し、マリネラが世界を征服する」
と告げた。そして「コックを『世界の王』にする」と。
黒山羊の尻尾は本物で、コックの願いが叶いつつあるのだ。

本気でそんなことを望んでいたわけではないコックは恐れおののき、
「なんてことになってしまったんだ、どうか生き返ってくださいパタリロ殿下!」
と叫ぶ。2つ目の願いとして聞き入れられ、パタリロは復活した。


340 名前:2/2 :2008/09/03(水) 15:25:20
願いはあと1つしか叶わない。
コックは死んだほかの部下たちを生き返らせようとしたが、パタリロは
「そうしたいのは山々だが最後の願いは核ミサイルの発射を阻止するために温存しろ」
とコックを制する。

そして軍のコンピュータをハッキングし、ミサイルの発射を止めようとしたが間一髪、
間に合わずに核ミサイルは発射されてしまう。
「しまった!ミサイルを止めろ!」と言うパタリロに、あわてたコックは
「もとにもどれ!」とだけ叫んでしまった。

次の瞬間、”時間が”元にもどり、大臣の直訴や老婆の登場まで場面がさかのぼる。
だが単に時間が巻き戻っただけなので登場人物たちは先ほどと全く同じように行動し、
同じようにコックは「世界の王様」を願い、クーデターがおきて部下たちが死に、
そしてミサイルが発射されるとコックが「もとにもどれ」と叫んでまた時間だけが戻る。

その繰り返しが延々と続く。時間の輪が閉じてしまったのである。
彼らは永遠に、何も知らないまま、時間の輪の中に閉じ込められてしまったのだった。

さて老婆は一体何者だったのか。
そもそも物乞いをするぐらいなら自分で黒山羊の尻尾を使えばよいはずだが……?
老婆の正体は招かれざる者、悪魔だったのだ。
良いことはなかなかやって来ないが、悪いことは突然やって来る。
突然やって来た幸福など実は災厄でしかないのだというお話。

ちなみにそれでは他のエピソードが書けなくなってしまうので、作者は
「この話は番外」ということにしてますw 長くてごめん


341 名前:本当にあった怖い名無し :2008/09/03(水) 15:48:49
>>339-340
懐かしいな。
パタリロは時間を止められるから
本来、何とか出来そうなもんだけどなw

 

パタリロ! (第52巻) (花とゆめCOMICS)
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