ホーム » 小説 » 小説/ま行 » 緑の地球(フレドリック・ブラウン)

291 名前:本当にあった怖い名無し :2008/12/10(水) 16:06:39
宇宙船の不時着で短編小説思い出した。タイトル失念。

無人の惑星に不時着した宇宙飛行士。宇宙船は壊れて使い物にならない。
不時着寸前に出した救命信号に望みをかけつつ、サバイバルを開始する。
動物をペットにして話し相手にし、青い地球をもう一度見られる日を希望に
5年間一人で生き抜いていた。

偶然やってきた宇宙船に発見され、歓喜の涙を流す宇宙飛行士。
しかし操縦士は悪い知らせがあるという。
宇宙飛行士は5年の間一人で地獄を生きてきた。何を聞いても驚かないから話してくれと言う。
まず宇宙飛行士が出した救命信号。それは無駄だったと言われる。
彼は現在地を誤認しており、全く違う惑星に救援を呼んでいたのだ。
「そうだったのか…」と肩を落としながらも助かったんだからと宇宙飛行士は気を取り直す。


292 名前:本当にあった怖い名無し :2008/12/10(水) 16:07:37
操縦士は続ける。宇宙飛行士がペットと呼んでいる存在、そんな物はどこにもいない。
宇宙飛行士は孤独のあまり話し相手を妄想で作り出したのだ。
愕然としながら傍らを見ると、ペットはいつの間にか姿を消していた。
「それでも妄想のおかげで気が狂わなかったんだ」と立ち直る宇宙飛行士。
操縦士は続ける。宇宙飛行士が行方不明になったのは5年前ではない。50年前のことだ。
すでに地球に戻っても居場所がないことにさすがにショックを隠せなかったが、
「青い地球をもう一度見ることが望みだから」と持ち直した。

操縦士は言いにくそうに続ける。
「地球はすでに青くない」
相次ぐ戦争で地球環境はすっかり破壊され、茶色と灰色の無惨な姿になってしまった。
しかし人類は火星や金星に移住して生き延びている。
地球には連れて行けないが他のどの星にでも連れて行ってやるから落ち込まないでくれ、と操縦士は励ます。
呆然とした宇宙飛行士は手を伸ばすと操縦士を殺害した。操縦士が乗っていた宇宙船も破壊する。
気づくとペットが傍らに寄り添っていた。
宇宙飛行士は青い地球に戻るため、これからも救助を待ち続けるのだった。

 

宇宙をぼくの手の上に (創元推理文庫)
宇宙をぼくの手の上に
(創元推理文庫)
宇宙の孤独 (SFセレクション)
宇宙の孤独
(SFセレクション)
さあ、気ちがいになりなさい (異色作家短編集)
さあ、気ちがいになりなさい
(異色作家短編集)


後味悪い
(後味悪ければクリック)
読み込み中 ... 読み込み中 ...