蟲師/雷の袂(漆原友紀)

147 名前:本当にあった怖い名無し :2008/12/25(木) 00:59:47
蟲師より。

蟲(自然や生物にあらゆる影響を及ぼす生命体)を取り扱うことのできる蟲師である主人公は、
旅の途中で、何度も落雷を受けるという木について疑問を持つ。
最寄りの家には、どことなくよそよそしい母、父、子の三人家族がいた。
主人公は子の様子がおかしいことから、雷を喰う蟲が子に寄生していることに気付く。
その蟲は落雷に直撃することによって寄生する蟲で、宿主に雷を落とす性質を持つため、薬を作ることになる。
だが母は何故か乗り気ではない。
母は、旦那との結婚を望んでおらず、子のことも愛していなかった。


149 名前:本当にあった怖い名無し :2008/12/25(木) 01:06:04
蟲に寄生された原因である一度目の落雷も、実は子を木に縛りつけるという折檻のせいであり、
その後子が落雷のたびに木に登るのを、母は「子が私を戒めているのだ」と言う。
しかし実際には子は、家から離れていて、雷がきそうなときは
すぐに駆けつけることができる絶妙な距離にある木に登ることで、被害を最小限にしていたのだ。
落雷がきそうな日、それに気付いた主人公は母を連れて子を止めにいく。
しかし母は子をやんわりとしかとがめない。
「もっとちゃんと言わなきゃ伝わらない」という主人公に、母は「どうしても愛せない」と返す。

150 名前:本当にあった怖い名無し :2008/12/25(木) 01:10:06
懸命な説得にやっと動き出した母は、子を抱きしめる。
子が初めての愛情表現に喜ぶ様子を見せた直後、「一緒に死のうか」。
子は母を突飛ばし、離れた場所まで駆け、落雷を受けた。
「あの子はあんたを守ってたんだよ」と言う主人公。それでもまだ?と聞くが、母は「愛せない」と答える。
子は親戚の家に預けられ、主人公の「この親子にはそれが生きる道なのかもしれない」でEND

 

蟲師 (7) アフタヌーンKC (404)
蟲師 (7) (アフタヌーンKC)