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784 名前:本当にあった怖い名無し :2009/01/08(木) 23:35:08
うちの父が学生だった頃の話。

祖母、つまり父の母親は、
産後に頭がおかしくなってしまい、精神病院に入った。
そのまま、父が全然知らないうちに、いつの間にか祖父から離婚されていて
父が小学三年生だったある日、学校から帰ってみると
「この人が新しいお母さんだ」といきなり家に後妻が来ていた。

そうした経緯で父は密かに祖父に対して反感を抱いていたが、
中学生の終わり、高校進学の際、提出用の戸籍証明を取ったとき
実母の欄が「亡母」と書かれてあることに気付いた。
なんで生きているのに!?と一瞬動揺したが、
精神病者やその血縁者への差別や偏見がまだ大きかった当時のこと、
「きっとオヤジは、俺のために気を遣ってくれて、死亡扱いで戸籍から抜いたんだろう」
と自分に言い聞かせて納得しようとした。だが、釈然としない想いは後々までずっと残り、
大人になってからも、父と祖父にはわだかまりがあった。

いくら昔とはいえ、生きてる人間を死亡扱いになんて出来るのか?、と、
父から話を聞かされるたびに私は疑問だったが、最近 祖父の戸籍謄本を取る機会があり、謎が解けた。
戸籍の祖母の記載自体は、ちゃんと離婚による除籍となっていたが、
父の続柄欄が、昭和30年代半ばに旧民法から戦後の新民法に合わせて改製になった際、
何かの転記ミスで、母名に故人を示す「亡」字が付されてしまっていたのだ。

一つの市だけでも何千枚と書き換え作業が行われた当時、
この手の転記ミスや誤字脱字はわりとありがちな事だったし、中には復員兵で
生きているのに本当に死亡扱いで処理されてしまっていた人も、日本全国では何人もいただろう。
大変な労力の事務作業だったことは容易に想像でき、一字一句の間違いで戸籍係を責めるのも酷だ。
第一、父と祖父の不仲は、何もこの戸籍の件だけが根本原因ではない。
たけど、たった一文字の何気ない事務ミスが
一人の少年のその後の人生に微妙な影を落としたのかと思うと、
なんともやり切れない思いがした。


786 名前:本当にあった怖い名無し :2009/01/09(金) 00:02:24
>>784
産後って事は、精神的なものではなく脳血栓なんかによる
脳障害なんだろうね。(妊婦は血圧が上がりやすく、脳に損傷を追うことがある)
そんな事もあいまって後味悪いね!

後味悪い
(後味悪ければクリック)
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