酔っぱらった馬の時間
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671 名前:本当にあった怖い名無し :2009/05/01(金) 13:39:33
- クルド人による初めてのクルド映画「酔っぱらった馬の時間」
随分前に観たので、微妙にうろ覚えだけど、こんな感じ。トルコとの国境沿いにあるイラクの山岳地帯。
主人公(12歳)の父は地雷だらけの山を越え、トルコに古タイヤを密輸して生計を立てていた。
しかし、地雷を踏んでしまい、死亡。主人公らは子供達だけで暮らしている。
本来家長となるべき長男は、不治の病。手術をしなければ死んでしまう。
かといって、手術しても治るわけでなく、単なる延命処置に過ぎない。
それでも主人公は兄を救うべく奔走するが、なかなか上手くいかない。
そんな中、叔父が姉に結婚話を持ってくる。
嫁に来てくれれば、兄の手術代を払ってくれるという一家がいるらしい。
姉は承諾し、不本意ながら嫁に行った。
しかし、主人公が代金を受け取りに行くと、姉の嫁ぎ先は手のひらを返し、ラバ一頭だけで主人公を追い払う。
食い下がっても相手にされず、また兄の手術の期限もあり、主人公はラバを売って稼ぐことにする。
そうして密輸キャラバンに参加。地雷だらけの平原、しかも高所で極寒。
険しい環境にもめげず、主人公は病気の兄のために、不幸な結婚までしてくれた姉のために山を登った。
途中寒さに備えるため、ラバに酒を飲ませながら進む。
しかし、もう少しという所で、トルコ兵の待ち伏せに遭ってしまう。捕まったらタダでは済まない。
蜘蛛の子を散らすように逃げていく仲間達。主人公も慌てて逃げるが、酔ったラバは上手く走れない。
ラバを捨てれば逃げ切れる。しかし、ラバは姉が身売りした代価であり、なくなったら兄の手術代も得られない。
主人公はラバを引きずりながら泣き叫んだ。以上。テーマは「クルド人の苦難」てことらしい。
後味悪いって思うのは申し訳ない気もするが、後味悪い。
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672 名前:本当にあった怖い名無し :2009/05/01(金) 14:33:58
- 主人公が怖い思いをするのはせいぜい5分
ラバは酔っ払ってるし他の人達は逃げる時間ができるし
どのみち主人公は八方ふさがり
幸せに生きられる見込もないし
皆が幸せになれる、幸せな死の話だ。
できれば、日給月給で負け組の俺と代わってやりたい
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673 名前:本当にあった怖い名無し :2009/05/01(金) 14:38:32
- >>672
でも生きてたら逆転ホームランもあり得るけど
死んだらおしまいだよ。
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674 名前:本当にあった怖い名無し :2009/05/01(金) 15:38:08
- >>672
本当、代わってあげられればいいのにね。大の男の父親ですら命懸けで仕事して古タイヤの転売程度の薄利なのに、
死の危険がきわめて低い仕事で日給月給があるだけで、その子にとっては夢みたいな環境だろうね。