ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その102 » ウォッチメン(デイブ・ギボンズ)

843 名前:WATCHMEN 1/7 :2009/05/09(土) 15:06:09
映画化された「ウォッチメン」の原作(アメコミ)版書いてみる。長い。
ヒーロー物というより当時の世相を反映したSFという趣なので、荒唐無稽な所は勘弁。

バットマンのようなコスチュームヒーローが現実に活躍していた世界。
劇中の現在(1985年)では既にヒーロー活動は非合法化されているが、例外が4人いる。

・コメディアン:暴力性の塊のような男。JFKだって撃ち殺して見せらぁ。
 ベトナム従軍や政府のエージェントとしての活動歴から、非合法化を免れる。
 創生期から活動してきた大ベテラン。
・オジマンディアス:最高の知性と最高の身体能力を持った完璧人間。
 ヒーローが非合法化される前にさっさと引退、自分のキャラクターのフランチャイズ等で大儲け。
 リベラル派の旗手。
・ロールシャッハ:物事をすべて善と悪の2元論で切り分ける、決して妥協しない男。
 非合法化など知った事かと違法のヒーロー活動を続ける。
 右翼新聞の愛読者。
・Dr.マンハッタン:核実験の事故で生まれた、原子を自在に操る世界唯一の「スーパーヒーロー」。
 アメリカ人としてアメリカの国益のために働く超人の存在はベトナムでアメリカの圧勝をもたらし、
 一方でソ連をヤケクソの核軍拡へと走らせ、全面核戦争の危険を高めている。
 元科学者。不老不死。露出狂の引きこもり。彼のために科学技術も異常に発達している。

残りのヒーローはみな今は引退して普通の人。


844 名前:WATCHMEN 2/7 :2009/05/09(土) 15:08:16
ニューヨーク。壮年の男がビルから転落死した。
男の部屋に忍び込み、その正体がコメディアンだと知ったロールシャッハは、
ヒーローに恨みを持つ者の犯行と考え、捜査を始めると共にかつての「仲間」に警告して回る。
コメディアンの葬儀に現れた昔の悪党・モーロックが怪しいと睨み尋問するが、
彼は殺害については何も知らず、ただ殺される少し前にいきなりコメディアンがやって来て
「島で見た恐ろしい事」について一方的にまくし立てていったのだと言う。

Dr.マンハッタンは公衆の面前で過去に彼に関係した人々が末期癌にかかっているという
データを公表され、世間の非難を浴び火星に遁走してしまう。
それに呼応するかのように、ソ連はアフガンへ侵攻を開始。世界大戦の危機が高まる。
オジマンディアスの元にも襲撃者が現れ、彼の秘書を射殺。黒幕を白状する前に自殺した。
ヒーロー狩りの確信を深めるロールシャッハは、モーロックからの情報提供の知らせを受け
彼の家へ向かうが、モーロックは既に射殺されており、即座に警官隊に包囲され、抵抗空しく捕まる。


845 名前:WATCHMEN 3/7 :2009/05/09(土) 15:09:51
ヒーロー狩りには半信半疑だったものの、一連の事件に不審なものを感じた
かつてのロールシャッハの相棒・ナイトオウルは、
Dr.マンハッタンの恋人だった元ヒロインのシルクスペクターと共にカムバックを決意。
刑務所で起こった暴動に乗じてロールシャッハを救出する。
一方Dr.マンハッタンは突然地球に戻り、話し合う「予定」があると言ってシルクスペクターを連れ去る。
(Dr.マンハッタンは量子力学的時間に生きており、過去・現在・未来を同時に認識していたりする)

ナイトオウルとロールシャッハはオジマンディアス銃撃犯の足取りを追い、
ピラミッド宅配社という会社が関与していた事実をつかむ。
オジマンディアスを仲間に加えるため彼のオフィスへ向かう二人だが、そこはもぬけの殻だった。
ナイトオウルはオジマンディアスのコンピュータからピラミッド宅配社のデータを発見する。
末期癌に侵されたDr.マンハッタンの関係者達が勤めていた研究所との関係も判明。
一連の事件の黒幕がオジマンディアスではないかと考えた二人は、彼の本拠がある南極を目指す。
その前に、ロールシャッハはそれまでの捜査の経緯を記した日記を右翼新聞の出版社に送っておいた。


846 名前:WATCHMEN 4/7 :2009/05/09(土) 15:11:44
全面核戦争が目前に迫っていた。
一方火星では、シルクスペクターが地球にも人間にも全く興味を失ったというDr.マンハッタンに
地球に戻るよう説得していた。
人間の価値を証明するため自分の過去を振り返ったシルクスペクターは、
記憶をさかのぼり自分の本当の父親がコメディアンだったと気付く。

彼女の母とコメディアンはかつてヒーローチーム・ミニッツメンのメンバーとして活動していたが、
そこで母をレイプ未遂したコメディアンが除名されるという隠された事件があった。
元メンバーの自伝でそれを知ったシルクスペクターもコメディアンを蛇蝎のように嫌っていたのだが、
実はその後二人は密かに和解し、その結果彼女が生まれていたのだった。
その事実に、人間には奇跡が満ちていると認識したDr.マンハッタンは、地球への帰還を決意する。


847 名前:WATCHMEN 5/7 :2009/05/09(土) 15:13:20
南極に到着したナイトオウルとロールシャッハは、オジマンディアスから真実を聞かされる。
世界の破滅が近いと予測した彼は、無人島を買い取り密かにそれを食い止める計画を進めていた。
計画に邪魔なDr.マンハッタンを排除するため彼の関係者を雇い放射線で癌を発症させ、
偶然島を発見して計画を知ったコメディアンを殺し、それをヒーロー狩りと思い込んだ
ロールシャッハを嵌めるため自らの襲撃事件を演出し、関係者もすべて殺した。

その計画とは遺伝子工学によって作り出した怪物を転送してニューヨークを壊滅させ、
同時に埋め込んだテレパスの脳を使って「物語」を送信することで
人々に地球外生物による地球侵略の危機を信じこませ、
この新たな外敵の前にすべての国を一致団結させるというものだった。
いつ決行するつもりだったのかと問うナイトオウルに、オジマンディアスは冷静に答える。
「35分前に決行したよ」


848 名前:WATCHMEN 6/7 :2009/05/09(土) 15:15:15
ニューヨークに戻ってきたDr.マンハッタンとシルクスペクターは、
そこで怪物の死体と夥しい犠牲者の山を見る。
怪物が「転送」されてきたものだと気付いたDr.マンハッタンは、
自分以外でそんな技術を持つのはオジマンディアス以外いないと考え、南極へ向かう。
Dr.マンハッタンの圧倒的な力の前に追いつめられるオジマンディアス。
しかしニュース映像によって彼の計画が成功したと知った皆は、彼を見逃し秘密を守ることを決意する。

ただ一人、ロールシャッハだけは決して妥協せず事実を公表すると宣言し、皆の前から去る。
後を追ってきたDr.マンハッタンを前に、彼はロールシャッハの象徴であるマスクをかなぐり捨て「殺せ!」と叫ぶ。
雪の上には血糊だけが残された。


849 名前:WATCHMEN 7/7 :2009/05/09(土) 15:19:06
Dr.マンハッタンはオジマンディアスの元に戻るが、
彼の「私のやったことは正しかったんだな?最後には…」という問いに
「最後?何事にも最後などありはしない」と答え、
この銀河を離れ新しい生命を作り出すつもりだと言って去っていく。

ゆがめられた世界統一が実現した世界。
ナイトオウルとシルクスペクターは名前と身分を変え、ヒーロー稼業を続けるつもりでいる。
シルクスペクターは母に、父が誰なのかを知ったと告げる。

右翼新聞の出版社では、反ソ路線がダメになった代わりの穴埋め記事を持ってくるよう命じられた
下っ端が、クズ記事の山に放り込まれていたロールシャッハの日記に手を伸ばす。
終わり。


850 名前:WATCHMEN :2009/05/09(土) 15:20:24
ロールシャッハの手記が電波陰謀論扱いされて終わりだとしても、
こんな杜撰な計画がいつまで持つのかとか(少なくとも軍拡は止められんはず)、
911テロとその後起こった事との類似とか、
ヒーローが変人・変態・ホモの巣窟だったりとか
まあ色々と後味悪い。

862 名前:本当にあった怖い名無し :2009/05/10(日) 02:00:06
1レスで要約すると

一井のヒーローたちがヒーロー殺人事件に右往左往してる間に
世界は米ソの全面核戦争で滅びようとしてて
一番賢いヒーローがそれを食い止める方法考えて実行したんだけど
それがNYテロ起こしてみんなの怒りの矛先をそっちに向けるというあんまりな作戦だった
でも成功しちゃったんでみんな黙るしかなくなった

という話

 

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