ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その105 » 悪魔の花嫁/ギロチンが招いた女(あしべゆうほ)

463 名前:本当にあった怖い名無し :2009/07/12(日) 14:45:21
フランス革命の話もあったな。

ある美しい女が、革命前夜の飢饉の中で体を売って暮らしていた。
いつかは自分も……と夢を見つつも二束三文で酔っ払いに買われる毎日だった。
夜、川辺を歩いていると貴婦人が顔を洗っている所を目撃する。
女と貴婦人は奇しくも瓜二つであった。
嫉妬と欲にかられ、刃物をつきつけて衣服を交換させる。
すると従者らしき男が女を貴婦人と取り違え馬車に乗せる。
乗り合わせたのはルイ16世。
女は王妃マリー・アントワネットとして民兵に拘束され、死刑の判決を受けてしまう。
「違う、自分は王妃ではない!」と訴えるも身分の高い人間のくせに往生際が悪いと嘲笑されるばかり。
夜、幽閉されていた部屋に一人の紳士が尋ねてくる。マリー・アントワネットの愛人だった男だ。
男は王妃と会えなかったことを嘆くも、彼女がどこかで無事で居てくれることを願う。
女は紳士に言う。
「私を抱いてくれたら、王妃として立派に死んでやるよ」
女は男に抱かれながら、夢にまで見た境遇に自分がいることに恍惚とする。

後日、女はギロチン台の前にいた。一夜のこととは言え、本懐を遂げ晴れやかな気持ちだった。
女の処刑を見届け、その場を去っていく人々の中に、なにもかも失ったマリー・アントワネットの姿があった。
デイモスはそれを満足気に眺めている。


464 名前:本当にあった怖い名無し :2009/07/12(日) 15:02:40
>>463
この話ではデイモスさんは何したの?見てただけ?

465 名前:本当にあった怖い名無し :2009/07/12(日) 15:06:44
デイモスさん、見てるだけって話も結構あるよ。

466 名前:本当にあった怖い名無し :2009/07/12(日) 15:12:42
>>463
あったね、ただその話で娼婦と王妃があまり似ていないのに家族まで取り違えるかなと思ったw

それと娼婦と王妃が入れ替わったのには因縁がある
フランス革命の騒ぎの中で、歓声を上げる群集の中でデイモスからスリを働こうとして見咎められ
この状況で…と問われて革命なんて腹の足しにもならないと言い切った娼婦に
デイモスがお前の神に祈れ、そうすれば願いは聞き届けられると告げて去る

夢も望みもないとそのまま娼婦を続けるが、娼婦が街でトラブっている時に自分を助け
金貨を恵んだフェルゼンを見て、こんな人に愛される貴婦人ってどんな気持ちなんだろうと
初めて洞窟で神に祈る

未来のお告げが聞けると言われているその洞窟をお忍びで訪ねてきたのが、王妃と侍女で
娼婦の祈りがあまりに長いので、いい加減替わってくれと言い、
娼婦もどうせ叶わない望みだから、いいよあんたと替わってやると告げた瞬間、
ろうそくの火が消えて「あんたと替わってやる」という科白だけが木霊する

で、娼婦とフェルゼンの再会シーンなんだが、フェルゼンは「こんな女と高貴な王妃様を間違えるなんて」
という趣旨のひどい発言をして、娼婦を怒らせる
「こんな男にまた会いたかったなんて」と思うが、名誉に賭けて入れ違いを証明すると言って
立ち去ろうとしたフェルゼンを止めて、一夜との愛との引き換えの取引を申し出る
「お前なんかと…」と屈辱に震えるフェルゼンに、自分みたいな女だからこそ、この一夜に
命を賭けて惜しくないと言い切って、フェルゼンも娼婦を高貴な女性として扱って一夜を過ごす

そしてギロチン台に送られる娼婦が群集の中に見たのはデイモスの姿で
そのデイモスの隣にはみすぼらしい格好をした王妃がいて(娼婦をして生きている?)
自分の処刑シーンにショックを受けて去っていく…というラストだった


474 名前:本当にあった怖い名無し :2009/07/12(日) 18:09:33
ルイ16世も「王妃が入れ替わった」と気づくが
処刑されずどこかで生きていてほしい、という気持ちでしらんぷりん
(娼婦を王妃扱い)なのでは、と思える話ですな。

 

悪魔の花嫁 10 (プリンセスコミックス)
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