Pumpkin Scissors/地下水道編(岩永亮太郎)

168 名前:本当にあった怖い名無し :2009/07/27(月) 20:56:27
漫画「パンプキンシザーズ」のワンシーン。

戦争中に火炎放射機を主力武器として戦う舞台があった。
火炎放射機の威力が強すぎるため、使用する兵士達は保護液を充たした防護服を着ていた。
それでも火傷を負ってしまうため、長時間の戦闘はできなかった。

そこで科学者達は新しい保護液を開発する。
それは本来の保護液の体温を下げる作用を強めて麻薬を混ぜる事により、
熱さと痛みを麻痺させるものだった。
保護液の副作用により兵士達の体温は極端に下がりながらも、
肉体は火傷を負っていくが痛みや熱さを感じない兵士達は喜ぶ。

戦闘が終わり、防護服を脱いで談笑する兵士達。
その中の一人の顎が火傷で崩れ落ちる。
次々と死んでいく兵士達の中で、行動がトロくて防護服を脱ぐのに手間取っていた新米は一人だけ生き残る。

新米は一生防護服が脱げない体になった。
保護液の副作用で体温が低下し凍え続ける新米は、
「温もり」や「暖かさ」を求めて火炎放射機で人を殺す殺人鬼になった。


170 名前:本当にあった怖い名無し :2009/07/27(月) 21:04:51
実は、ある女科学者が
「一時的に熱さを麻痺させる+細胞の再生を促す」という新種の保護液の開発に成功していた。
この保護液を使えば火炎放射機部隊の戦闘時間を伸ばせるというものだ。

だが、軍はより効率の良い方法を選んだ。
麻薬を使って痛みを麻痺させ、その地域での戦闘が終了するまで防護服を脱ぐなと命令する。
最終的に兵士は死ぬが、戦闘時間は女科学者の保護液を使うより飛躍的に延びる。

女科学者は言った「兵士を助ける保護液など軍は求めていなかった」と…


172 名前:本当にあった怖い名無し :2009/07/27(月) 21:07:24
>>168
ちょっと違う。新しい保護駅には体温を下げる効果は無い。
麻薬を強めることにより痛覚と熱を感じる感覚を極端に麻痺させただけ。
新人のそいつは体温が低下し続ける事で「温まる」ために人を火炎放射機で殺すのではなく、
肉体の感覚が一切感じられなくなってしまった為に体温の温もり、
しいては触れ合う事による心の温もりすら麻痺しそうになる自分の心を「温める」為に人を火炎放射機で殺す。
火炎放射機で人が焼け死ぬのを見る事により、熱と、擬似的で自分本位だが
心を触れ合う「温もりを確かめる事により心のバランスをかろうじて保っていた。
最後は、主人公の大型鋏により保護液をスーツの中に送るチューブを捻じ切られ死んでいくが、
自分を化け物としてではなく1人の人間として、また同じ化け物の気持ちを理解できる存在に出会えた事により、
心の「温もり」を取り戻し死んでいった。

ちなみにこの漫画の主人公は大型拳銃一丁で戦車を沈める事を目的とした「公式には」存在していない部隊の一員だった。
で、火炎放射機の男も所属部隊こそ違うが主人公同様「公式には」存在しない部隊の1人。


171 名前:本当にあった怖い名無し :2009/07/27(月) 21:05:46
>>168
顎が崩れる程の火傷を負ってるなら防護服を脱いで互いの姿を見た時点で気づくだろうに
何故すぐ医者に見せず談笑なんてしてたんだ?

174 名前:本当にあった怖い名無し :2009/07/27(月) 21:12:00
>>171
スーツを着ている間は一切感じていなかったが、スーツを脱いだら保護液の効果も無くなり、
重度の火傷でもはや体全体がドロドロ。
スーツを脱いだ直後こそ保護液の効果がわずかに残っているがすぐに無くなり、身体はグズグズに溶ける。
男だけはもたついていた為脱ぐ前にその光景を見てしまい脱げなくなってしまう。
医者に見せる見せない以前の状態だからなのと、存在しない部隊の怪我を見る医者なんていないから。

176 名前:本当にあった怖い名無し :2009/07/27(月) 21:37:43
たしか人を焼くと心暖かいってのは、
かつての戦場を再現することで、ともに戦った仲間と一緒にいるように思えるからだった気が。

戦友って言うよりは、家族とか兄弟に近い感じだったようだ。

 

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