革命家の午後(松本次郎)
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691 名前:革命家の午後1 :2009/08/07(金) 01:39:23
- 既出かもしれないが、松本次郎の『革命家の午後』という漫画。
主人公は売れない小説家。
彼女の隣人であるエマという女は反政府組織のメンバーらしく、
エマのあやしい行動を、主人公はたびたび小説のネタにしている。ある日、主人公のもとにエマ宛の手紙が誤配送されたため、主人公は彼女の部屋を訪ねる。
しかしそこで主人公は、首を吊って死んでいるエマを発見する。そういえば、と主人公は回想する。
彼女と最後にお茶をしたとき、エマは「夢と現実の区別がつかない」
などと言ってかなりナーバスだったが、主人公はそれを軽くあしらっていたのだ。
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692 名前:革命家の午後2 :2009/08/07(金) 01:41:43
- 遺体回収などが終わり、主人公は、身寄りのいないエマの部屋を片付けるバイトを大家から引き受ける。
期限は2日後の正午。
部屋をかたしながら、ふと例の手紙が気になった主人公。
開封してみると、エマの弟のユーリと名乗る人物からの手紙だった。
「16日にこの街にやってくるので、泊めてほしい」とのこと。
そのとき、扉を叩く音がした。手紙にある16日とは今日のことだったのだ。仕方なく扉を開け、ユーリを迎え入れる主人公。
ところがユーリはエマの顔を知らないらしく、主人公をエマと勘違いする。
(彼はエマと同じ反政府組織のメンバーで、姉弟ではない。)
主人公は訂正しようとするが、ユーリが好みの顔だったこともあり、
「二日間だけエマになろう」と思い直し、彼に食事を作ったりする。ユーリは、二日後に行われる軍事パレードで、ある国の要人を暗殺するという任務のため、この街にやってきたらしい。
彼はエマと同じように「夢と現実の区別がつかない」みたいなことを語った。主人公はかつてエマに「あんたはイケメンとヤれればいいと思ってるだけの軽い女」と言われたことがあったが、
なるほどそのとおりで、主人公は寝ているユーリを誘惑し、関係を持つ。
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693 名前:革命家の午後3(終わり) :2009/08/07(金) 01:44:38
- 翌朝、パレードに行くユーリを見送る主人公。
「嫌になったらやめて戻ってきていいんだからね」などと主人公は言う。
二人はお互いを好きになっていた。主人公がボーっとしていると、大家がやってくる。
今日の昼までに部屋をかたさないとバイト代は払わない、と告げられた主人公は、大急ぎで掃除をする。一方ユーリは、例の要人の暗殺に失敗、逃走することになる。
逃げ回ってエマの部屋に帰ってくると、そこはもぬけの殻だった。ちょうど現れた大家にユーリはエマの行方を尋ねるも、「エマは16日の朝自殺したよ」と言われ、混乱する。
大家はそんなユーリを酔っ払い扱いし、外に追い出す。ユーリは、「エマの亡霊を見たのだ」と思い、現在の自分の状況もあってか「これは悪夢だ~~」
的なことをいろいろ叫んで発狂し、エマのもとに行こうと、アパートの前で拳銃自殺。そのとき、ユーリの見たエマの亡霊、つまり主人公は自分の部屋で必死で原稿をタイプしていた。
窓外の叫び声や銃声に「うるさいなー集中できないだろ」と怒っている。終わり。
原作では二日となってるのに、エマ自殺の翌日にパレードが行われたりしていておかしいが、
そこはあまり触れないように書いたつもりです。なんか全体的にドライな感じなのがまた後味悪かったのだけど、伝わらなかったらスマン。
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695 名前:本当にあった怖い名無し :2009/08/07(金) 01:59:34
- >>691
ユーリにしてみればオカルトだよな…