よからぬ話(TONO・うぐいすみつる)

168 名前:1/2 :2010/06/29(火) 02:30:53
チキタのあらすじ読んでふと思い出した、
同じ作者TONOさんの怪談エッセイ漫画「よからぬ話」より。

ある日たまたま家族みんな夜出かける予定があって、家が空く日があった。
TONOさんは遊びに行く前に荷物を置いてこうと、夕方に一旦誰もいない家に帰った。
すると、電話が鳴る。
「もしもし?」
「僕ごろう。今から行くからね」と男の子の声。
「ええと、どこのごろう君?」困惑して尋ねても、
「僕ごろう。今から行くからね」返ってくるのは同じ言葉。
その日は誰か訪ねてくる予定はなく、『ごろう』という名前の心当たりもない。
「掛け間違いじゃないかな?」
「″かせのひらた″でしょ?今から行くからね」
確かに″加勢の平田″はTONOさんの家のことだ。
(知り合いの子なのかな…?)
「もしもし?今日は家に誰もいないから来たら駄目だよ。お父さんかお母さんに代わってくれるかな?」
「僕今から行くからね」
「だから、今夜は誰もいないの!ボク誰か大人の人に代わって!」
「…」
「もしもし?」
「僕…今から行くからね」
「来てもだめだって!」
「僕ごろう」
「だからどこのごろう君なの?」
「今から…行くからね」
何度断っても同じ言葉を繰り返すのが薄気味悪い。
(怖い…この子何か変だ)
「もう切るよ。来ても誰もいないからね。お父さんとお母さんにもそう伝えてね」
「…パパとママは、交通事故で死んだよ」
それを聞いて思わず電話を切ると、TONOさんは家を飛び出した。
事故にあった血まみれの少年が、家に向かってきているように思えてならなかった。


169 名前:2/2 :2010/06/29(火) 02:32:10
「今から行く」という不気味な電話があった日に限って、みな外出の予定があったのはただの偶然だろうか?
もし家に誰か残っていたら、どうなっていたのだろう…。
(私の家族は災いを免れたのかも…)

後日、夕方の賑わっていショッピングモールのカフェの中でそのことを話していると、
「やめて!この話ヤバイよ!」と真っ青になる友人。
「見てよ、私たちの周り、人がいなくなってる…」
先程まで埋まっていたカフェの席はがらがら、店員の姿も見えず、買い物客の往来もなくなっていた…。

よからぬ話はぞーっとする話が盛りだくさんなんだけど、中でもこれは怖かった


179 名前:本当にあった怖い名無し :2010/06/29(火) 16:10:16
>>168 私は「よからぬ話」で印象に残っているのは

テレビを見ながら横になってウトウトしてたら金縛りにあい
「こんなところで寝るからこういう目に会っちゃうんですよねー」
「あははははは」
って声がテレビから聞こえた(画面もなんかおかしかった)って話だ。
明日のわが身・・・

 

よからぬ話 第2巻
よからぬ話 第2巻