終りに見た街

120 名前:本当にあった怖い名無し :2010/08/11(水) 12:52:30
小学生低学年頃に見た、30年くらい前の戦争(?)ドラマ
まだ子供だったのでかなりウロ覚えだけど

登場人物は
東京在住のエリートサラリーマン一家
父親A、母親B、中学生の姉C、小学生の弟D

隣家の職人親子
職人父E、その息子F(高校中退の不良)

両家は家庭環境も違ったけど仲良くやっていたが
ある日、突然とてつもない衝撃が両家を襲い全員が気を失う
気がつくと、なんと戦時中の東京にタイムスリップしていた。
非常時のその時代、突然出てきた主人公達の様子や外見は浮きまくっていたけど、
戸惑いながらもAの知識とEの技能やタイムスリップの時にたまたま身に着けていた
当時では珍しい貴重品(電池式腕時計・ジャンプ傘、等)を処分したお金で
闇で戸籍を手に入れたりで、どうにか当時の東京の隣組に入る事ができて、戦時中を生きる事になる。


121 名前:120 :2010/08/11(水) 12:53:26
続き2
初めは便利だった現在を恋しがっていた子供達も少しずつ戦時下の生活に馴染みだした頃
Aは現在地が「東京大空襲」の爆撃中心地であり
空襲があった3月10日が目前に迫っている事に気が付き愕然とする。

自分たちが避難するのは当然だけど、空襲で被害に遭う人を
少しでも無くしたいと、大人達(A、B、E)は必死で
「3月10日にこの一帯で大規模な大空襲があります。すぐに逃げて下さい」
といったチラシを大量に作って近所に撒くが、それは逆効果で近隣同士監視の下
逃げる=非国民の烙印となり、却って誰も逃げられなくなってしまう。

仕方なく、近所の人達を救うことは諦めて
自分たちだけでも逃げようという、大人達に
戦時下の教育の洗脳を受けて軍国主義に染まってしまっていた子供達は
「逃げるなんて裏切り者!」と両親を非難するようになってしまい、戸惑う主人公。


122 名前:120 :2010/08/11(水) 12:56:48
続き3
さらに、現在では勉強が苦手な事で落ちこぼれて高校中退と蔑まれていたFだが、
戦時下では学業よりも体力と体格の良さで、尊敬されて一目おかれるようになり
「この時代で生きて死にたい」と自ら予科練に志願し
そして「不良息子」に悩んでいたEも「生き生きとした今の時代の息子と運命を供にする」と
彼らと逃げることを拒否。

そうこうしている時に、再び激しい衝撃がA達を襲い
全員が吹っ飛ばされしまう。
「何故だ?!大空襲はまだ先なのに?」と叫ぶA

再び意識が戻ったAが見たものは、周りに転がっている
家族全員の焼け爛れた無残な遺体であり
A自身も手足が吹き飛ばされ瀕死の状態。

最後の力を振り絞って、隣に倒れている男性まで這って
「い、今はいつですが?」と聞くと、倒れている男性の
答えは「1・・9・8×・・年(現在)」と

「そんな・・何でこんな事に・・?」
茫然としながら息絶えるAで終わり。

当時の冷戦危機を反映していたドラマだと思うけど
子供心に現在の感覚だった子供達が
少しずつ戦時思想に洗脳されていく過程が怖かったよ。


250 名前:本当にあった怖い名無し :2010/08/16(月) 08:03:42
>>120
遅レスだが自分もおぼろげに見た記憶あるのでググって見た
これだと思う
「終わりに見た街」
http://piza.2ch.net/tvd/kako/969/969829771.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%82%E3%82%8A%E3%81%AB%E8%A6%8B%E3%81%9F%E8%A1%97
脚本山田太一で、2回ドラマ化されてんだね
自分が見たのは細川俊之版だ。ここで見るまで忘れてたわ懐かしい

 

終りに見た街 (小学館文庫)
終りに見た街 (小学館文庫)(原作)