キティ・ジェノヴィーズ事件

858 名前:自治スレでローカルルール他を議論中 :2010/10/07(木) 02:46:59
傍観者効果
以下wikiから転載

■キティ・ジェノヴィーズ事件は、1964年にニューヨークで起こった婦女殺人事件である。
 この事件がきっかけとなり、傍観者効果が提唱された。
 社会心理学を学ぶ際には、必ず触れられる有名なエピソードである。

 この事件では、深夜に自宅アパート前でキティ・ジェノヴィーズ(en:Kitty_Genovese)が暴漢に襲われた際、
 彼女の叫び声で付近の住民38人が事件に気づき目撃していたにも関わらず、
 誰一人警察に通報せず助けにも入らなかったというものである。 結局、彼女は死亡してしまい、
 当時のマスコミは都会人の冷淡さとしてこの事件を大々的に報道した。

■ラタネとダーリーの実験
  心理学者のラタネ(en:Bibb_Latane)とダーリー(en:John_Darley)は、キティ・ジェノヴィーズ事件に興味を持ち、
 「多くの人が気づいたからこそ、誰も行動を起こさなかった」と仮説を立て実験を行った。

 この実験では、学生を2名、3名、6名のグループにわけて、
 相手の様子が分からないようにマイクとインターフォンのある個室にそれぞれ一人ずつ通す。
 その後グループ討議を行わせ、1人が途中で発作を起こす演技をするというものであった。

 この時、行動を起こすかどうかを確認し、また、その時間を計測した。
 結果として、2名のグループでは最終的に全員が行動を起こしたのに対し、
 6名のグループでは38%の人が行動を起こさなかったことが確認された。


859 名前:自治スレでローカルルール他を議論中 :2010/10/07(木) 02:49:45
実験により、キティ・ジェノヴィーズ事件は、報道のように「都会人の心が冷淡だから」誰も助けなかったのではなく、
「多くの人が見ていたために」誰も助けなかったことがわかった。

事実、キティ・ジェノヴィーズ事件では、多くの住民が他の住民も事件を目撃していることに気づいていた。

このような事件を防ぐには、人間の心理そのものを消したり改造することはまず無理であるから、
この傍観者効果によって助けなかった人間を非難するのではなく、
傍観者効果が発動してしまわないような社会システムを作ることが重要になってくる。

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沢山の人が見ている場所で刺されたら、「誰か助けてください」ではなく、
ある1人を指差して「あなた、助けてください」と言えばいい
そうすればその人は傍観者ではいられないから。