よんでますよ、アザゼルさん。/第34話「汚いババア 善いババア」(久保保久)

935 名前:本当にあった怖い名無し :2011/03/11(金) 12:49:03.81
よんでますよ、アザゼルさん。

大筋は、探偵事務所に勤める主人公や雇い主のアクタベさんが
契約した悪魔たちと事件を解決していくってお下劣ギャグ漫画なんだけど、たまに後味悪い話がある。その中の一つ。

悪魔を使役するにはグリモアって本がいる。悪魔一人につき一冊ある本なんだけど、
悪魔の天敵である天使の仕事が、この本を天界に持って帰ること。天使にグリモアを奪われると、悪魔は死ぬ。

この話に出てきた天使はグリモア回収の期限が迫ってるにも関わらず、まだノルマが達成出来ていない天使ゼルエル。
もし達成出来なかったら堕天するっていうルールらしく、心配して小言を漏らす母親に逆ギレする毎日だった。
でも、ひょんなことから悪魔使いである主人公と、主人公と契約してる悪魔、ベルゼブブの居場所を突き止めることに成功。


936 名前:本当にあった怖い名無し :2011/03/11(金) 13:01:51.81
早速事務所に乗り込もうとするゼルエルだが、アクタベさんが結界を張ってるせいで天使は入れない。
なんとかベルゼブブのグリモアを奪いたいゼルエルは、事務所のビル管理者である大家のババアに目をつける。
しかしこのババア、性格がねじ曲がっていた。
声をかけたはいいものの、ホームレス然とした容貌のゼルエルは逆に大家に追い払われてしまう。

その頃主人公も、色々あって大家に辟易としていたところで、悪魔を使って大家の性格を変えられないかと画策していた。
その計画は成功して見事大家のババアから、300万円をぽろっと人にあげれるような「良い大家さん」に。

しかし、良い大家になったことで、再び大家にアタックをかけようとしていたゼルエルの、
「事務所からグリモアを盗んで来い」という命令にも簡単に頷いてしまう。
ちなみに、この間主人公はベルゼブブを連れてコンビニへ行っていた。


937 名前:本当にあった怖い名無し :2011/03/11(金) 13:29:30.57
こうしてまんまとベルゼブブのグリモアをゲットしたゼルエルは天界へと帰って行く。
その頃ようやく事務所に帰ってきたアクタベさんも、グリモアが一冊足りないことに気が付き焦るが時すでに遅し。
主人公の後ろではコンビニ袋を残し、ベルゼブブが消えていた……。

喜び勇んで天界に帰ると、今まで八つ当たりしてきたことを母親に謝り、
これからは心を入れ替えてがんばるよと涙ながらに語るゼルエル。母親も今夜はご馳走を作ると意気込む。

事務所に帰った主人公を待っていたのは、ベルゼブブの死を嘆く悪魔アザゼルとアクタベさん。
事情を聞いた主人公もアザゼルと一緒に泣いていたが、そこにおずおずと現れる「良い大家」。

実は、大家は人様の本を盗むのは良くないことだと思い、更にゼルエルのことを
「読みたい本も買えないホームレス」だと思い込んだ大家は、グリモアの代わりに300万円をゼルエルに渡していたのだ。

神の御前にてグリモアを差し出すはずだったゼルエルの手には、300万円の札束。
激怒した神は、側近の天使たちにゼルエルの堕天を申し渡す。
最後のコマは、息子の堕天を知らずご馳走を机に並べて「遅いわねぇ」とか言いながらひたすら待つゼルエル母の姿。

ここに書いてあるような作品と比べると全然だけど、個人的には後味悪かった。
ちなみに、ベルゼブブは道端で糞食ってるところをその後主人公とアザゼルに発見されましたとさ。


940 名前:本当にあった怖い名無し :2011/03/12(土) 01:00:33.72
>>935
ゼルさんは後味の悪さを感じる前に面白さが来るけど、たしかにその話は結構異質だったな

 

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