ミスティック・リバー

少年A・B・Cがいたずらをしているところを車に乗った二人の男たちに見とがめられる。
男達は家に連れて行って親に言うからと車に乗るように命じ、気の弱いCだけが乗ってしまう。
そのあとCは連れ去られ男達に性的暴行を受ける。

歳月が流れ、３人は大人になり疎遠になってそれぞれの生活を営んでいた。
ある夜Ｃがけがをして血まみれになって帰宅した。
驚く妻にＣは「強盗に襲われた、殺したかも知れない」と言うが、
翌日になってもそんなニュースはどこにも出なかった。
その代わりにＡの娘が無残に殺され、死体が発見された。
Ｂは刑事としてその事件を調査する。

Ａは殺された娘を溺愛しており、警察をあてにはしておらず自分で犯人をつきとめようとする。
Ａは若い頃いろいろな犯罪に手を染めていて、娘の恋人の父親だった男もかつて自分を裏切ったからと殺していた、
Ｃの妻はＣが犯人ではないかと疑いＡに相談する。
その話からＡもＣがやったに違いないと思い、仲間とともにＣを問い詰め、
必死で否定するＣに「認めたら殺さない」といってむりやり自白を強要し、結局Ｃを殺した。

一方Ｂは真犯人を突き止めていた。
真犯人はＡ娘の恋人の弟とその友人で、ささいな悪ふざけから娘を銃で撃ってしまったのだ。
しかしそれをＡに告げた時にはすでにＣは殺されていた。
そして少年レイプの前科のある男の死体が発見された。
Ｃはあの夜、車のなかで少年をレイプしようとしていた男を見かけてかっとなって襲いかかり、
その時にナイフで切られ血まみれになった。
けれども彼自身の少年期のトラウマから、妻に本当のことを言えなかったのだ。

Ａ娘は何も悪くないのに遊び感覚で虫けらのように殺されてしまってかわいそうだけど
Ａが酷いＤＱＮで、はっきりした証拠もなしにＣが犯人と決めつけ相手の話も聞かずに殺してしまうのがあんまりだ。

そしてこの映画が日本で
【もう一つの「スタンド・バイ・ミー」を見るために あなたは大人になった・・・】
というとんでもないキャッチコピーで公開されていたことも後味悪い。

部屋で悔いるAの元に奥さんがやってきて
「あなたはこの街の王様だから正しい事をしたのよ」と言ってセックスしてAはスッキリ。
外に出て下の娘のパレード観てると道の反対側にいるBと目が合う。
Bは指鉄砲を作ってAに向ける。（いずれ捕まえてやるよの意味）
Aは肩をすくめる。

ちなみにAが昔殺した裏切り者ってのは娘のボーイフレンドのオヤジ。
でもその息子は別にそれを理由に殺したわけではなく全くの偶然。