銀河鉄道999/アンドロメダ編最終回(松本零士)

638 名前:本当にあった怖い名無し :2012/02/16(木) 01:30:37.18
後味が悪いと言えば、マンガ版の「銀河鉄道999」
この作品は、人間らしさ、優しさ、男らしさ、強さといったテーマがストーリー全体の下地にあって、
総じて素晴らしい作品な訳だが、結末にはショッキングな事実が待ち受けている。

極度に機械化が進んだ未来の地球では、人の体も機械化が進み、
永遠の命、死の恐怖から解放された機械化人達が、人生を謳歌していた。
その一方、機械の体を買えない貧しい人間は、機械化人から虫けらのように扱われ、
貧民街に溢れ返り、寒さと飢えに苦しみながら惨めな一生を終えるのであった。
そんな中、父親を機械化人に殺され、母親と二人で貧しい暮らしをしていた幼い少年「星野鉄郎」は、
機械の体をただでくれるという噂の星へ行くため、大都市を目指し、吹雪きの中を母と二人で歩いていた。
銀河鉄道のパスを買うために、必死で働いて、
亡くなった父親の分まで長生きし、母親に楽な生活をさせてあげたかったのだ。
しかしその道中、機械化人の娯楽「人間狩り」の犠牲となって母親をも失ってしまう。
雪の中で意識を失った鉄朗を救い出したのは、母親によく似た謎の女性メーテルだった。


639 名前:本当にあった怖い名無し :2012/02/16(木) 01:31:37.72
メーテルは機械の体をただでくれるという星へ、自分を連れて行ってくれることを条件に、
鉄朗に銀河超特急999号の無期限パスをくれるという。
こうして機械の体を手に入れるための長い旅が始まったのだ。
長旅で様々な経験を重ね、機械の体や永遠の命に対する憧れと、生身の体の素晴らしさに葛藤し始める鉄朗。
そしてついに次の停車駅が終着駅となってしまった。
機械の体のカタログを受け取り、結局どのような体になるのかを選択できずに悩む鉄朗。
自分の意思で決められない場合は、相手によってあてがわれた体を受け入れるというルールに従うことにした。

ところが、あてがわれることになった機械の体は、機械化母星の中枢部を支えるネジだったのだ。
鉄朗の強い意志は、機械化母星の中枢を担う強固なネジとなり、機械帝国に永遠の繁栄をもたらすいしづえになるというのだ。
そして、これまでにメーテルと旅をしてきた数え切れないほどの若者が、
同じような運命を辿り、既に部品として組み込まれていたという事実を知る。
永遠の命が与えられ、意識があり、死ぬことが決して出来ないまま、部品として未来永劫、動くこともままならない恐怖。
マンガではあるけれども、想像するだけでも数日間は鬱になってしまうほどの後味の悪さだった。


640 名前:本当にあった怖い名無し :2012/02/16(木) 01:36:04.31
ちなみに読んだのが大昔な上、
アニメ版やら映画版やらで若干ストーリーに違いがあり、
詳細な部分は誤りがあるかもしれませんが、
気になる場合は原作を読んでみてください。

645 名前:本当にあった怖い名無し :2012/02/16(木) 06:25:04.66
アニメ版しか999は知らんがアニメ版の場合
メーテルが連れてきた少年達は旅の果てに、機械化に疑念を抱くようになり
ある決意を胸に自ら部品となる

そして最終回、鉄郎が部品にされそうになった時
メーテルの呼びかけで部品化された少年達が決起し
機械化母星は部品達の反乱で崩壊するというラストだったと思うが、漫画版は違うのか?


648 名前:本当にあった怖い名無し :2012/02/16(木) 10:18:14.77
へー、999原作ってそんな終わり方なのか。

自分が子供の頃に見たアニメ(映画だったかな)での、
強大な力を持つ機械化母星打倒のためにみずから部品となった若者たちが、
メーテルの合図で一斉にバラけて中枢が崩壊していくクライマックスシーンは
かなり感動したんだけどな。

 

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